No.29 どちらのダイヤモンドが大きいと思いますか?
こんにちは。今日は「金プラチナに関わる訪問買取」について。
同じ地金を扱う業者として、記事にすべきか悩むところではあったのですが、
国民生活センターさんを初め、多くの質店やリサイクル店がブログやツイッターで
呼びかけを始めたこと、またトラブルを経験したお客様が当店にも来られるように
なったことから、取引に関する注意点を書かせていただこうと思います。「全ての
訪問業者さんが悪質という訳ではない」ということを頭に入れて読んでくださいね!
まず、訪問買取業者という職種から説明していきましょう。
一言でいうと「リサイクル屋」です。古物商の行商免許を持つことで、お客様宅の
玄関での買取が可能とされています。今まで「出張買取」というサービスは多くの
業者が行ってきました。買取業者をお客様ご自身が電話やメールで自宅に呼ぶ
ことです。これの延長として「宅配買取」が存在しています。では「訪問買取」とは?
「訪問販売」の逆パターンと言えば分かりやすいでしょうか?1軒ずつ電話をしたり、
インターホンを押して歩くローラー作戦的な商法。お客様の意志と関係なく「何か
売ってくれませんか?」と担当者が巡回してくることです。
【よくある質問ベスト3と対策】
・信用できる業者なのか不安。
古物の取引を行う業者は、都道府県の公安委員会が発行する営業許可証を
持っていなければなりません。訪問買取の場合、代表者は「古物営業許可証」、
代表者の代理人(従業員など)は「行商従業者証」を携帯し、お客様に提示を
求められた場合はそれを見せることが義務づけられています。必ず社員証や
名刺の他に営業許可証を持っているか確認してください。古物の営業許可証を
持っているから優良業者という訳ではありませんが、少なくとも違法に営業する
業者を除外することは出来ます。また不安に感じたら取引しないのが無難です。
そういう直感は大切だと思います。取引が成立した場合、身分証明書の提示を
することで個人情報を預けることにもなりますからね。
・二束三文で買い取られてしまった。取り返したい!
実はこれ、騙す騙されるという問題ではありません。お客様宅の玄関で査定が
なされ、その金額で納得して現金を受け取った時点で契約が成立しています。
また訪問販売なら「クーリングオフ」という制度がありますが、訪問買取の場合は
「クーリングオフ対象外」で契約解除ができません。残念ですが、売ってしまった
品物を取り返せる可能性は限りなく低いと考えるしかないようです。
・とにかくしつこい。「査定だけ」と粘られて仕方なく査定だけ...。
単刀直入に質問しますね。突然やってきた他人に財産の一部である貴金属を
見せて良いと思いますか?答えは「いいえ」、もしくは「自己責任で」です。その
業者が信用できると思った場合を除いて、品物を見せないように心がけましょう。
「査定させないと帰ってくれないから...」という考えは以ての外です。なぜダメか?
他人に「私はこれだけの貴金属を自宅保管しています」と情報を提供したことに
なるからです。軽い気持ちが強盗や空き巣など、防犯面で強烈なリスクを背負う
キッカケになる場合があります。「自己責任で」というのはそういうことです。また
国民生活センターさんの報告によると、「部屋の中を勝手に物色された」「断ると
『手ぶらでは帰れない』と居直られた」など、居座りや恐喝の事例も挙げられて
います。この様な場合は、最寄りの警察や消費生活センターへ通報してください。
各都道府県の公安委員会が発行する「質屋」「古物商」の営業許可証は、そこが
「優良店である」と証明するものではありません。法律で義務づけられた最低限の
営業条件です。あとはお客様が自己責任で取引先を選ぶ...というのが今の流れ。
こんな記事を書かなければならない時代になったことを残念に思います。
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