No.29 どちらのダイヤモンドが大きいと思いますか?
第9回は「4C ダイヤモンドのカラー」について。
第4回のコラムで「ダイヤモンドの4C+α」について簡単に書かせていただき
ましたが、本当に説明だけになってしまったので補足と質屋的な見解も加え、
4回に分けて書かせていただこうと思います。質問もお気軽にどうぞ(^^
「ダイヤモンドの4C+α」について書かせていただいたコラムはこちら ↓
http://mbp-japan.com/hyogo/pawn-fujii/column/10242
4Cコラム、1回目は「カラー」です。
皆さんは「ダイヤモンドのカラー」と聞いて思い浮かべるものは何でしょうか?
宝石に詳しい、もしくは好きな方は「D~Z」のアルファベットが出てくることと
思いますが、多くの方は「ピンク・ブルー・イエロー」という色のイメージが出て
くるのではないでしょうか?どちらも正解なんですが、まずはグレーディングを
するときに使われる「D~Z」について説明させていただきましょう!
ダイヤモンドの「グレーディングレポート(鑑定書)」をお持ちの場合は、それを
ご覧ください。発行する機関によって多少異なる場合もあろうかと思いますが
「カラー(色)の等級・カラーグレード」という項目があります。ここに記されている
アルファベットがダイヤモンドのカラー評価です。ちなみに「D~Z」とはダイヤの
黄色さを段階分けしたもの。以下にその分け方を書いてみましょう。
D~F → 無色
G~J → ほとんど無色
K~M → わずかな黄色
N~Z → 薄い黄色~黄色
これらのグレード分けは、米国宝石学協会(GIA)が定めた基準によって分け
られています。レポートに表記されている「マスターストーン」とは、世界共通の
カラー基準として使われているダイヤモンドの見本セットです。一緒に記載され
ているナンバーは、それぞれ鑑定機関が所持しているマスターストーンの固有
ナンバー。これにより鑑定機関ごとに誤差が出ないようになっているのです。
その他には、ファンシーカラーと呼ばれるダイヤモンドがあります。
ブルー、ピンク、イエロー、ブラウン、グリーン、パープル、ブラックなど、様々な
色が存在しています。特に稀少性が高く高価なのは、ブルーとピンク、その次に
カナリーイエロー、ファンシーイエローと言われています。宝石の持つ個性を金額で
表現するのもどうかと思いますが...少なくとも中古市場ではブラウンやブラックには
稀少価値は付きません。案外知られていない事実です(^^;
さて、ここからは質屋流?低予算で1ランク上に見えるダイヤの選び方講座。
ファンシーカラーは忘れていただいて、いわゆる無色のダイヤモンドを買いに行く
ことになりました。多くの方がカラーグレードを優先して「Dカラーで...」と話を切り
出されます。実はダイヤモンドのカラー、4Cの中で一番手を抜いて良いところ
だったりします。上の区分けをご覧いただければ分かりますが、D~Fは無色で、
G~Jがほとんど無色と表記されているとおり、一般の方が見て無色と感じる
範囲が非常に広いんです。毎日のようにダイヤモンドを見ている我々であっても
Hカラーくらいまでは、まじまじと見ないと黄色い印象を受けません。ということは、
太陽や蛍光灯など光源が異なるところでお友達が見た場合、色なんてものは
ほとんど分からないんです...。それよりもグレード的に1つでも上を狙いたいのは
残り「3C」の中に。そのへんは残り3回の4Cコラムのどこかで書きますね!
今日は予算が足りない場合、4Cの内で一番削りやすいのは「カラー」なんだと
覚えていただければ、実際に購入される際に非常に役立つと思います(^^
過去のコラムは「藤井質店ブログ<質屋日記>」でもご覧いただけます。
http://pawnfujii.floppy.jp/staff/cat13/
□■ 加古川・藤井質店
〒675-0066
兵庫県加古川市加古川町寺家町162
079-422-2255
http://www.pawn-fujii.jp(ホームページ)
http://www.pawn-fujii.jp/i/(モバイルサイト)
http://www.kakogawa78.com(通販サイト)
http://twitter.com/kakogawa78fujii(ツイッター)
http://mbp-japan.com/hyogo/pawn-fujii/(マイベストプロ神戸)