No.29 どちらのダイヤモンドが大きいと思いますか?
第7回は「宝石の硬度と弱点」について。
宝石の硬度と弱点...知ってますか???
今日はこのテーマでコラムを書かせていただくことにします。
まずは宝石の硬度について話を始めましょう。
「モース硬度」と呼ばれるものをご存じでしょうか?1822年にドイツの鉱物学者
フリードリッヒ・モースさんが考案したもの。それぞれの鉱物を擦り合わせたときに
傷が入るかどうかという「勝ち負け」を10段階にランキングしたものなんです。
1が最弱で10が最強。それでは下の一覧をご覧いただきましょう!抜けている部分、
これは一般的に名の通った鉱物が出てこなかったので空白にさせていただきました。
硬度
10 ダイヤモンド
9 ルビー・サファイア
8.5 アレキサンドライト・クリソベリルキャッツアイ
8 トパーズ
7.5 ガーネット・エメラルド・アクアマリン
7 水晶・トルマリン・ヒスイ
6 オパール
5.5 ガラス・トルコ石
5
4
3.5 真珠・サンゴ
3
2 石膏
1
(※それぞれの成分や加わる力などで変動する場合があります)
10段階に分けられているといっても、各段階の差というのはバラバラ。
硬度10であるダイヤモンドと硬度9のルビー・サファイアの差は飛び抜けて
離れていると言われています。またこれは、あくまでも互いが擦れ合った時、
どちらに傷が入るかで分けられたもの。衝撃が加わったときの割れに対する
強さではないことを頭の中に入れておいてください!ダイヤモンドでも一定の
方向に衝撃が加わると割れます。また同じ石同士でも傷をつけ合うことも
付け加えさせていただきます。
日常生活で挙げられる宝石の敵といえば砂埃に含まれる石英(硬度7)。
メガネを掛けている方で、埃が付いたレンズをそのまま乾拭きしてはダメと
注意されたことはありませんか?これはレンズより石英の硬度が上だから。
同様に外出先から戻り、砂埃が付着しているであろう宝石をメンテナンスの
つもりで乾拭きしたとしたら...綺麗にするつもりが磨き傷をつくってしまった
なんてことも考えられるので、まずは埃などを吹き飛ばしてから!また水で
洗っても平気なものは綺麗に洗い流してからメンテナンスを行ってください。
当然ですが、ジュエリー保管も互いが当たらないようにしましょう(^^
次に宝石を扱うときに最低限知っておきたい弱点について。
これを知らないばかりに大切な宝石を台無しにされる方もいらっしゃるので
是非とも頭の片隅に置いていただけたらと思います(硬度とは別の話
■傷付きやすい
エメラルド・オパール・トルコ石・真珠・べっこうなど
■割れやすい
エメラルド・タンザナイト・ムーンストーン・トパーズ・クンツァイトなど
■火に弱い
基本的に全てですが、特にオパール・トルコ石はNG
■汚れやすい
ダイヤモンド・トルマリン・トルコ石・オパールなど
■果汁や薬品に弱い(化粧品含む)
トルコ石・ラピスラズリなど
■水に弱い
トルコ石・真珠・象牙など
■光に弱い(太陽光など)
アメシスト・トルコ石・クンツァイトなど
それでは今日はここまで。最後まで読んでいただきありがとうございました(^^
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