No.29 どちらのダイヤモンドが大きいと思いますか?
今回は「ルーペ」について書いてみようと思います。
「芸能人は歯が命」なんて宣伝が懐かしく感じられますが、質屋さんで例えるなら
「質屋はルーペが命」。取材のたびにカメラマンから「ルーペを構えてください」と
声をかけられます。それくらい鑑定や査定の定番道具として知られた存在「ルーペ」。
それを一般の方々にも購入を勧めるようになりました。というのは、ルーペを手に取り
ご自身のジュエリーをじっくりを観察して欲しいんです。なぜって?楽しいから(^^
「知らないうちに傷が増えた!」
「あれ?石がゆるんでいるような気がする。」
「汚れてるから洗ってあげなきゃ!」
「へぇ~見る方向によって輝き方が違うんだ~。」
「あっ!小さいダイヤが取れちゃってる!!!」
小さな発見をすることで、さらに愛着を持っていただけると同時に、メンテナンスをする
時期も分かってきます。金プラチナ製品を買い取りしている立場上、さまざまなお客様と
宝石たちとの出会いがあります。そんな経験から1つ言えることは「品質の良さ」は嫌と
いうほど聞いているけれど「購入後のお手入れ」についての説明を聞かされていない方が
多すぎるという現実です。メンテナンス方法については、別の機会に書かせていただこうと
思いますが、いくら高価で高品質な品物であっても100%の輝きを発揮させていないなら
勿体ない話です。そう思いませんか???だからルーペで色々と発見して欲しいんです。
ちなみに一般的に宝石用と言われているルーペの倍率は10倍です。
これに「精密無収差色収差補正」という習性を持ったレンズがプロ仕様。簡単に言うなら
「限りなく歪みが少なく、限りなくそのままの色で見ることが出来る」という高級レンズです。
ここで「精密無収差色収差補正」のレンズと、そうでないレンズを比較してみましょう。
時計の文字盤を同じ条件で撮影してみました。上が「精密無収差色収差補正」のレンズ、
下が通常のレンズ。その違いは歴然ですよね?だから質屋さんはルーペにこだわります。
http://pawnfujii.floppy.jp/2010/05/19/IMG_4118.jpg(補正レンズで見た画像)
http://pawnfujii.floppy.jp/2010/05/19/IMG_4117.jpg(補正無しレンズで見た画像)
また同じ10倍レンズでも、人によって相性があるのも面白いところ。私が昔から好んで
使っているのはドイツの「ESCHENBACH (エッシェンバッハ)」製です。いろいろとルーペを
買いあさりましたが、自分の眼鏡と相性が良いのはこのメーカーでした。では一般の方が
使うのに良さそうなものは???こだわり方によって変わるのですが、2,000~3,000円
程度のもので十分だと思います。今の状態を見られたらいいだけですから。逆に歪みや
色の補正について語られたら...私ですら逃げ出しそうなのでやめておきましょう(笑
http://pawnfujii.floppy.jp/2010/05/19/IMG_4150.jpg(ESCHENBACH 補正レンズ画像)
今日はここまで。コラムを書くとブログの2倍は疲れます(^^;
次回、いつになるか分かりませんがおもしろおかしく書けたらと思います!
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