No.29 どちらのダイヤモンドが大きいと思いますか?
こんにちは、初めまして。加古川・藤井質店の藤井雅人と申します。
本日、マイベストプロ神戸さんのコラムデビューです。ブログはブログで毎日のように
更新しておりますので、こちらではお役立ち情報的な記事を不定期ではございますが
書いていけたらと思っております。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
【そもそも質屋さんって何をするところなんだろう?】
こういう疑問を持たれるかたも少なくないと思います。現在はジュエリーやブランド品を売買している
【リサイクル屋さん】という認識の方が強いかも知れませんが、本来の姿は金融業なんです!!!
ということで、皆さんの目がキラキラしそうな【質流れ品販売】は、またの楽しみとして置いておいて...
今日は質屋の3つの仕事、【質】【買取】【販売】の中から【質】について書かせていただきます(^^
◆国語辞典を使って調べてみました。
質屋(しちや)・・・
物品を質にとって金銭の貸し付けを行う業者。また、その店。江戸時代から庶民の金融機関として
普及した。質店(しちみせ)。 七つ屋(ななつや)。一六銀行(いちろくぎんこう)。六一銀行(ろくいちぎんこう)。
質(しち)・・・
約束を守る保証として相手に預けておくもの。「不足代金の―として時計を預ける」。質屋から
金銭を借りるときに、保証として預けておくもの。また、その物品。質草。「着物を―に入れる」「―流れ」。
辞書に記されているとおり「品物を担保として預けることで、それに見合った金銭の貸し付けを行う場所」
というのが質屋本来の仕事なんです。ですから【質に入れる】というのは「質屋でお金を借りる」ということ。
預ける品物と身分証明書があれば、金銭の借り入れについての審査をすることなく利用でき、返済と共に
品物が戻るシステム。ちなみに「一六銀行」なんて聞き慣れない名称が出ましたが、「1+6=7→七→質」
なんて語呂合わせで呼ばれていたこともあるそうです。
では仮に借りたお金が返せなかった場合はどうなるかというと、担保として預けていた品物が【質流れ】という
期限を迎えます。この時点で品物の所有権がお客様から質店へ入れ替わって商品になります。これにより
質屋さんは利益を得るので金銭の返済は必要ありませんし、取り立てや返済の催促も一切しないというのが
特徴なんです。取り扱う品物については店舗によって様々。そのへんはお問い合せください!
◆品物の保管について。
「品物を預けるのは良いけれど、ちゃんと保管してくれてるの?」という心配も付きものですよね?質屋さんは
「質蔵(しちぐら)」と呼ばれる保管庫の設置が義務付けられています。各都道府県の公安委員会で定められた
条件をクリアした「巨大金庫」と思っていただければ良いかもしれません。その広さや設備は店によって違えど、
大切な品物をお預かりするわけですから厳重なセキュリティーによって守られています。ご安心ください!
<おまけ>
【質屋】を和英辞典で検索すると「(店)a pawnshop;(人)a pawnbroker.」と出てきます。「pawn」の発音は[ ポーン ]。
同じつづりではチェスの駒のポーンがあります。ちなみにこちらは「将棋の歩に当たる一番小さく価値の低い駒」
「人の手先となること。また、その人。」と書かれていました。ちょっとショック!?いやいや、その精神で「皆様が
利用しやすい質屋」を目指して頑張っていきたいと思います。
□■ 加古川・藤井質店
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