シャフトのしなりを自分のスウィングに合わせると、飛距離も方向性も上がります
ラウンドが久しぶり過ぎて、前半はメタメタだったNさん
Nさんは30代半ば。かなり飛距離も出る方です。
今回のラウンドレッスンは、実に4ヶ月ぶりのコースだということでした。
最初に申し上げておきますが、Nさんは後半ハーフの自己ベストが出ていますし、10番(321ヤード)では、グリーン側まで飛ばしています。
これらの写真は、一番悪いところ=一番直しがいのあるところです。
失敗してくれないと、こちらとしては直しようがないですからね(笑)
では解説していきましょう。
1を見ると、軸が逆くの字になっています。これは白い枠で囲ったヘッドと手がフラットに引かれ過ぎているため、左腰を支点に廻さざるを得なくなりこうなってしまっています。
2では黄色い矢印方向に、左腰が逃げています。
白い枠で囲ったヘッドもフラットすぎますね?
3では軸は縦になりましたが、これは右へスウェイしているから一時的に縦になっただけです。
4では3でのスウェイから、軸が逆方向に傾いています。
その結果、5では腰は左斜め上を向き、ひざは左斜め下を向くという捻じれた状態になっています。
6ではグリップエンドが黄色い矢印の方に=インサイドアウトに動いています。
7では5での捻じれがさらにきつく出ていますね?
そうすると8での赤い線と青い線のズレが、もろに9の腰と膝のズレに直結します。
それらのズレが複合して、腰は青い矢印の方へ。左がやや低いはずの膝の高さは地面と平行に。グリップエンドはオレンジの矢印の方=地面に向かって垂直にというバラバラな動きになっています。
11では膝は青い矢印方向にスウェイし、ひざの高さは左が高く(黄色い線)=体が開いた状態になっています。
また右ひじも脇にぴったりくっついており、伸ばせる状態ではありません。
これは俗に言う『脇が締まったスウィング』ではありません。つっかえているだけです。
青い線を軸に体が廻っていますから、12ではメチャクチャ詰まってしまっていますね?
最初にも言いましたが、これはNさんの最悪のスウィングです。
後半では修正でき、ナイスショットも連発。ハーフの自己ベストを更新されました。
では、どうしたら直せるのでしょうか?
いくつもの問題点を述べてきましたが、『あれもこれも』とすれば、Nさんは混乱するだけで何も直せません。
私が指摘したのは、『テイクバックで手が肩まで来た時に左手の甲が地面に対して垂直になるイメージをもって素振りをしてください。でした。
意識できるワンポイントだけを指導し、そこからくるエラーを修正する。これがラウンドレッスンでの修正の要です。
修正ができ、ナイスショットが出るようになったNさんは、ご自分でも「先生の言われる80代が夢じゃないんだと思えました』とおっしゃっていました。
悪いショットほど、直し甲斐があります。直すことができれば、見違えるようなショットが打てるのですから。
Nさん、100を切るのは『通過点』にすぎません。早く90を切れるように頑張りましょう!
精いっぱいお手伝いさせて頂きます。