寄せワンを取りたい方のためのアプローチ講座 第1回(ピッチエンドラン)

深田洋史

深田洋史

テーマ:アプローチ

アプローチ講座を再掲載してくださいというリクエストがありましたので再度掲載いたします。

アマチュアゴルファーの方たちから出る『知りたい=教えてほしいこと』って何だと思われますか?
はい、やはり『飛ばしたい』なんですね。
ただこれは、各人の個体差も大きいので後回しにします(笑)
では次に多いのは何でしょうか?
そうです。『もっと寄せワンを取りたい』なんです。
イマイチ飛距離が出ない方でも、アプローチが上手くいけばパーも拾えます。
そこで今回から何回かに分けて『アプローチ』について書いていきたいと思います。
何回か・・・と書きましたが、何回と決めているわけではありません。
生徒さんから訊かれたことを思い出しながら綴っていきますので、もし書かれていないアプローチの仕方を知りたいと思われましたら、直接ご連絡くださいね。

さて前置きが長くなりましたが、今回はグリーンエッジからのアプローチを書いていきます。(生は生徒さん。私は私です)
生『先生、こないだもグリーンの近くからやらかしてまいました。』
私『エッジまでどれくらいで、カップまではどれくらいだったんですか?』
生『そやねぇ、エッジまで2メートルくらい。カップまでは10メートルくらいやったかな?』
私『で、どんなアプローチで失敗したんですか?』
生『上げよか転がそか?で迷たんですけど、エッジが近いしAWで転がそと。』
私『上りですか?下りですか?』
生『え?えぇっと、確か軽い上りでしたわ。』
私『わかりました。で?』
生『そんでピッチエンドランしよと思てやったんですけど、ザックリですわ。何があかんねやろ?』
私『じゃあ傾斜の台を出しますから(うちには傾斜の練習用の台があります)、その時のようにやってみてください。』
生『はい。こんな感じですわ。』
生徒さんのセットアップは、左体重でハンドファースト。フェースはターゲット方向にスクエア。スタンスは軽く左足をひいただけで極端なオープンにはなっていません。
きちんと教えた通りの構えができています。
私『では打って、みてもらえますか?』
生徒さん、ストロークをします。
生『あ! やっぱりや。これですねん。これが出ますねん!』
ボールの手前数センチをザックリです。
私『もう1球どうぞ。』
今度はトップです。
私『○○さん。テイクバックをインサイドに引いてますよ。』
生『え?!』
ご本人には、インサイドに引いている自覚はなかったようです。
私『いつも申し上げている通り、インサイドに引いてしまうとせっかく左にかけた体重が右に移動してしまいます。で、フルショットなら移動した体重は左に戻りますが、コントロールショットの場合、戻り切らないことが多いんです。』
私は生徒さんの足元と、飛球線上にロッドを置いてヘッドの上がっている方向=プレーンを確認してもらいました。
生『ホンマや! 気が付かんうちにインに上げてるわ!』
私『では気づいたことに注意して、もう一度打ってみてください。』
今度は綺麗に入りました。
どうやら今回のミスは、傾斜によるものではなかったようです(笑)
私『復習しますね。ローピッチ、いわゆるピッチエンドランの場合、基本的に体重移動をしてはいけません。さっき言った通り、移った体重が戻ってきませんから、ダフッたりトップしやすくなってしまいます。』
生『そう教わったのになぁ!なんで大事なところで忘れるんやろか(苦笑)』
私『まぁ仕方ないですね。またしっかり覚えてください。では体重の掛け方以外では何を注意するんでしたっけ?』
生『えっと、グリップエンドの通り道を作るために軽く左足をひくけど、極端なオープンにはしない。』
私『はい正解です。次は?』
生『左肩を支点にしてアウトサイドに上げる。』
私『そうですね。』
生『そうそう、左の膝と肩を一直線上に置くつもりで、テイクバックからフィニッシュまで動かさない気持ちで打つ!』
私『大正解です。では、この中に同じミスを繰り返さないためのヒントがありますが、何だかわかりますか?』
生『分かります(笑) 先生、いつも言うてるやないですか。膝と肩の位置関係でしょ?これをきちんとできたら、インサイドには引けん形ができるって。』
私『そうですね。○○さんは、そこをおろそかにしていたと思います。次回は一つずつのプレーを大事にして頑張って下さい。』
生『ありがとうございました。』

まとめ
ピッチエンドラン
ボールはセンターより右に置き、体重は6:4くらいで左にかける。(足幅は狭く)
この時、体重は足の裏ではなく左ひざに置く意識を持つ。
グリップは短く持ち。グリップエンドは左ももの前くらいのハンドファーストに構える。
フェースはターゲットに対してスクエア。(ロフトが立つ)
手の位置はフルショットの時よりもうんと低く構える=重心を下げる。
左ひざと左肩が一直線上にあるような意識で、その位置関係をテイクバックからフォロースルーまで崩さない。
左肩を支点にしてしてテイクバックをする=インサイドには決して引かない。(上の肩と膝の関係が保てたら、インサイドには引きにくくなります)
以上のことを注意しながらやれば、フェースは上から入ってくるので、ダフリ・トップは少なくなる。

どうでしょうか? 図解なしなので、少し難しいかもしれませんね。
次回は、パッティングを応用したグリーンエッジからのアプローチをやってみたいと思います。
お楽しみに!・・・してただけるようになるといいなぁ・・・(笑)

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