ルーティンは大切ですよ!
100を切るためには何をすればいいのでしょうか?
ボギー9個。ダブルボギー9個で99です
パーなんて獲れなくても、100は切れます
生徒さんと話していて、良く聞くのが『あそこで大叩きしなければ、100が切れたのに!』という言葉です。
そこで私は、『パーオンばかり狙っていたら、ギャンブルになってしまって大叩きも出ますよ。』と言うのですが、『なかなか頭ではわかっても、そうはいかんのですわ』と返ってきます。
そこで具体的なボギーとダボの獲り方をお教えします。
(以下、私は私。生は生徒さん)
私『たとえば370ヤードのパー4があるとします。〇さんは、ティーインググランドでどう考えますか?』
生『そうですね、やはり200ヤードは行って欲しいですね。そうしたら残りは5番ウッドかユーティリティーでいけますから。』
私『まずその時点で力が入っていますよね?』
生『え?あぁ・・・まぁそうかもしれないですね。』
私『まずはね、OBにならないよう、自信のあるクラブを選び、自分の球筋を考えてアドレスする。これだけでいいんですよ。』
生『え?じゃぁコース戦略は?』
私『だから、このOBにならないクラブ選択と、安全な方向にアドレスするというのが戦略です。』
生徒さん、訳が分からんという顔をされています。
私『チョッと意地悪でしたね(笑) 説明します。』
生『お願いします。』
私『まず100以下のスコアは、各ホールをボギーまたはダブルボギーで上がれれば達成できるということです。ボギー9個、ダボ9個で99なんです。』
生『はい、それは分かってます。』
私『では逆にどうすれば、ボギーやダボで上がれるでしょうね?それがOBを打たないということなんです。OBを打ってしまうとダボで上がれなくなってしまうでしょう?』
OBを打ってダブルボギーで上がるためには、打ち直しから4打=OBがなければパーで上がらないといけません。やすやすとパーが獲れるのなら100を切るのに苦労はしませんから(笑)
私『まず安全なところに打つ。距離はどうでもいいんです。距離を欲しがって失敗することって多いでしょう?』
生『はい、それは多いですね。』
私『だから、ティーショットはアイアンでもいいからOBにならないように打つ。そして残りの距離を、そのホールのパーと考えるんです。』
生『はい? どういうことですか?』
私『そうですね。先ほどの370ヤードのパー4で考えましょう。最初にどう考えましたか?』
生『そりゃ・・・やっぱり220打ったら残りが150で6番アイアンだな・・・と』
私『ね? やっぱりそういう計算をするでしょう?さっきは200で残りをUTか5番ウッドと言っていたじゃないですか。たった数分で気持ちが『飛ばしたい!』に変わっているんです。だからOBになったりもしますし、OBまで行かなくても、190しか飛ばなかったら、残りの180を無理に乗せに行ってしまう。そこで大怪我をしたりすることが多いんです。違いますか?』
生『え?あ・・・あぁ、そういえば多いかもしれませんね・・』
私『だからこそティーショットは150ヤードでもいいんです。谷越えや池越えを除けば、150ヤードでOBになるホールってほとんどないと思いますよ。まぁパー4や5に関してで、パー3の場合はありますけどね。で、この残り220ヤードがこのホールのパーだと思えば、たった220ヤードしかないサービスミドルになってしまうんですよ。220ヤードを2打で乗せるには、9番とピッチングで十分でしょう?』
生『はぁ、そういう理屈になりますね。』
私『そういう理屈を実践すればいいんですよ。ただ闇雲に『3オン2パットでいいんだ』と唱えていても、今の〇さんのように飛ばしたい気持ちが勝ってしまって、ミスになる。ミスをしたら次で取り返そうと力んでしまってまたミスをする。これが大叩きのメカニズムと言っていいでしょう。』
生『でもそんなゴルフじゃつまらないじゃないですか!』
私『今言ったのは、是が非でも100を切るという戦略に徹した時の話です。楽しみながら100を切りたいのなら、もっと練習を重ねて腕を上げるしかないですよね?』
生『まぁ理屈ではわかっても、面白くないからやりたくないですね。』
私『なら練習してください。上手くなればもっとコースに対する考え方や攻め方が変わってきます。その時になれば、今私が言った意味がお分かりになると思いますよ。』
この話には後日譚があります。
この生徒さん、『面白くないから』といって、ティーショットは必ずドライバーを持ち、所々で大叩きをしては100が切れない日々が続きました。
オーシャンゴルフアカデミーにもしばらく来られませんでした。
ところがこの話の数か月後、ひょっこり顔を出されて嬉しそうに『やっと100が切れました!』と報告してくださったのです。
私『良かったですね。』
生『はい。先生の言われた意味がやっと分かりました。どうしても100が切れないでいたんですが、思い切って先生の言われたようにやってみたら切れました。』
私『ありがとうございます。』
生『あの時言われたのは、何が何でも刻めではなく、狭いホールや力んでしまいそうなホールでのことだと気づいたんですよ。だから少しくらい曲がっても大丈夫そうなホールではドライバーで行って、狭いなとか嫌だなと感じるホールでは、思い切ってUTでティーショットしました。』
私『良く頑張りましたね。』
生『で、残りの距離をパーオンさせに行くことに徹したら、46:47の93で上がれました。初の100切りがこんなスコアでビックリしました。』
私『自分の気持ちをを抑えて、スコアに徹するのは難しいことです。でもそれをやって、何かが見えたんじゃないんですか?』
生『えぇ、実はこのスコアですが、パーはショートで1個取れただけで、ダボが少なかった結果なんです。先生の言われた、ボギー9個とダブルボギー9個で99ですというのを、以前の私は分かっているつもりで、本当には分かっていなかった。』
私『気づかれて良かったです。私ももうチョッと詳しく説明をすれば、こんな遠回りさせないで済んだかもしれないな?と反省しています。』
私の言葉が足りなかったのは、この生徒さんが帰られてからです。
この方が言われてように、狭いホールとかの危ないな?と感じるところで・・・という部分を言ってあげれば、この方も『面白くない』とは感じなかったと思います。
私が一言『すべてのホールでやる必要はありません。危なく感じるホールで・・・』と言ってさえいれば、この方の感情ももっと違ったものになったのではないかな?と感じます。
私自身も、まだまだ精進が足りません(笑)
もっともっと研鑽を積んで、生徒さんに分かりやすく、かつ感情を害させないように説明できるようにならないといけません。
私も頑張ります! 皆さんも一緒に腕を磨いていきませんか?
まずはお気軽に無料体験レッスンにお越しくださいね。