場慣れすることはコースでしかできませんよ

深田洋史

深田洋史

テーマ:ラウンドレッスン

スウィングの分析
スウィングの精度が上がっても、現場(コース)での緊張感はなくなりません
実際にコースに出て、場慣れすることが大切ですよ


今回は、28日にラウンドレッスンさせて頂いたOさんです。
Oさんはゴルフを始めて1か月半、ラウンドも2回目です。
スコアから申し上げますと、初ラウンドは122。
で、今回は52:57の109でした。
前半ではOBも打ちましたが出だしのパー5でボギー。
その後パー3で7を叩くなどもありましたが、7番381ヤードでパー。
8番340ヤードでボギー。9番424ヤードでパーを獲るなどしました。
練習通りにできた時には、こんなスコアが出せるほどショット、特にアプローチの精度は高くなっています。
後半はちょっと力が入ってしまい、OBが多くなり57でしたが、2ラウンド目で110を切れたのは素晴らしいと思います。
そんな中、たまたま素晴らしいミスショットをされた瞬間が撮れましたので、今日はその絵連続写真を使って解説していきたいと思います。
いつも申し上げます通り、素晴らしいショットの写真って解説のしようがないんですね。
『いい体重移動ができていますね』とか、『回転が素晴らしい』とか褒めることしかできないので(笑)
だからミスショットの写真の方が、生徒さんが後から見て改善点をチェックしたり、考えたりするのに良いのです。
では解説していきましょう。

1では軸が左に残り(青い線)フェースが開いています(紫の線で囲った部分)
2では右に載って行っているようで実は、やや左に傾いていっています。
3を見ると、シャフトが逆しなり(紫の線)しているのが分かりますね?
これは強く上げすぎているために起こっています。

4では、まだ手を上に上げようとしていますね(緑の矢印)
5のトップでは、左手の甲とフェースの面が一致していません(紫の線で囲った部分)
6のダウンスウィングの始動になると、1~3で傾いた軸のせいで赤い線にないといけない軸が青い線の所に傾き、すくい打ちの態勢になり始めています。

7にまで来ると、完全に右股関節の上で回転しています。
だから8では、体重は青い線の上に乗りながら、黄色い線の軸で動いているため回転ではなく、手だけを真下に振るような感じになってしまっています。
9を見ると、完全にすくい打ちですね。

10ですが、軸は黄色い線。右手のひら(上の紫の線で囲った部分)は上を向いています。
だから下の紫の線で囲った部分では、ボールのかなり手前を叩いています。
11では紫の矢印で示した左ひじが引け、紫の線で囲った部分の右手のひらは上を向き、黄色の線で囲った左ひざは伸びきっています。
だから12では青い線の上に体重が残り、紫の線で囲った部分の手は上に上がらず横殴りになり、黄色の線で囲った左かかとは浮いてしまっています。

13~15までは、のけぞったフィニッシュになっているのが良く分かります。

このようなスウィングになってしまった原因は、このホールが池越えのショートであったため、『池を越さなければ!』と力んでしまい、テイクバックで力が入り過ぎて上げ過ぎてしまったことです。
3の写真のようになるまで力んで上げれば、行き過ぎで体の右側が伸びきってしまい、ダウンスウィングが遅れてしまいます。
Oさんの右体側が伸びきったように見えないのは、単にOさんの身体能力が高いからだけであって、実際には振り遅れています。
このように高い身体能力を持ち、スウィングの精度も目を見張るような早さで上達しているOさんであっても、現場での緊張感とか力みという部分についてはやはり『場慣れ』しないと対応できません。
だからいくら練習場やシミュレーターで練習を重ねてスウィングの精度を上げても、コースに行くと上手くできないということが起こるのです。
他のスポーツでも、大会が近づくと練習試合を増やして『試合勘』を養うでしょう?
それと似た意味で、ゴルフも現場(コース)に出て、失敗をすることが大切なのです。
今までにも言ってきましたが、失敗は悪いものではありません。
失敗をすることで、土台は広く厚くなります。
また、ミスは『どこを直せばいいのか?』を教えてくれる貴重な資料になります。

皆さんも、できるだけコースに出て、失敗を経験してきてください。
そして『どう直したらいいのか?が、分からない』時は、オーシャンゴルフアカデミーにお越しください。
まずはお気軽に無料体験レッスンにお越しくださいね。

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深田洋史
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深田洋史(スポーツインストラクター)

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