動物病院の広告宣伝・集客手法の紹介

動物病院の広告宣伝・集客手法について地域とのつながりという側面から考えてみましょう。

チラシとホームページの活用

動物病院のホームページを見ると、老人施設への訪問や小学校での「動物ふれあい教室」など、地域貢献に積極的に取り組んでいる先生が多いことが分かります。

こうした活動は、地域の方々へ「何かできないか」というお気持ちからなさっていることと思いますが、動物病院の集客についても「地域」ということを考える必要があります。

地域の方に自院を知らせるうえで新聞の折込チラシは効果があります。

日本新聞協会広告委員会の調査では、「各メディアに接触している人の割合」で最も高いのがテレビで約98％、その次は新聞で約78％。テレビに次ぐ多くの人が「新聞を読んでいる」と答えています。

開業にあたって地域の方へ「ご挨拶」の意味合いで新聞チラシを配布された方も多いと思いますが、新患獲得のためにも新聞チラシは有効です。

とくに新聞の折込チラシからホームページへ誘導できれば効果は倍増します。
飼い主が病院を探す際、最も多いのはインターネットを使った検索です。各医院について、診療時間、料金等はもちろんですが、院長先生やスタッフの人柄、院内の清潔感などをじっくり見て選択します。ホームページは集客にとって非常に大切です。

ホームページは「一度作ったら終わり」となりがちですが、ホームページにブログを開設し、院長先生自ら日々の出来事や想いなどを文章で綴る、おすすめのペットグッズを紹介するなどこまめにブログを更新していきましょう。ホームページを見る方は、そうした点をよく見て判断します。定期的に更新し続けることは、病院の信頼にも大きく影響します。

ホームページの作成・リニューアル

ホームページをこれから作る、あるいはリニューアルするという場合、動物病院のホームページ制作経験が豊富な会社を選択することをおすすめします。

「獣医療に関する広告の制限及びその適正化のための監視指導に関する指針（獣医療広告ガイドライン）」というものがあります。

たとえば「効果抜群のワクチンを接種します」という文言は、「何を根拠に効果抜群であるか不明である」ため、誇大広告に該当します。

また「どこの動物病院よりも安全に手術を行います」という文言は、「他の動物病院より優良であるかのように認識されるおそれがあり、比較広告に該当する」ためNGとされています。

こうした点への注意は、動物病院のホームページ制作経験がない会社より、経験豊富な会社のほうがまさるでしょう。

ポスティングチラシは効果的
ポスティングチラシは効果的な集客手法です。ただ、簡単に捨てられてしまっては困りますから、たとえば「自宅でできる愛犬のヘルスチェック」など、興味を引く仕掛けを盛り込み、チラシを手にした人に長く見てもらえるようにしましょう。医院の名前が入ったシールなど、チラシにちょっとしたグッズを添付するのも効果的です。

ポスティングチラシには即効性がありますから、活用されることをおすすめします。

ポスティングは、やろうと思えば自分でできないことはありません。しかし、診療時間等を考えれば、配布会社に依頼することになるでしょう。その際、極端な低料金を売りにしている会社は避けたほうがいいでしょう。ポスティングには、アルバイトやパートなど配布員を雇う必要があり、それなりの人件費がかかります。極端な低料金は信用できません。

また、実際にポスティングを行うのはアルバイトやパートの配布員として、その管理体制がきちんとできているかどうかが重要です。管理体制について質問し、「ミーティングを行った上で配布地へ移動する」など明確な答えがある会社をおすすめします。

大手企業との取引実績がある会社はおすすめです。大手企業は業者の選択にあたって、費用対効果はもちろん、管理体制についても厳しくチェックするからです。

そのほかの集客について

集客の方法として、クレジットカード決済の導入をあげることができます。支払いをクレジットカードでできるということは、病院選択の際のポイントとして小さくありません。ペットが急病で病院に行こうとする際、現金の持ち合わせがない場合もあるため、クレジットカードでも決済できるということは、飼い主にとって大きな安心です。

カード決済の導入はすでにリピーターになっている方にも喜ばれますし、新規顧客獲得につながる可能性もあります。

はじめに、動物病院の先生の多くが地域貢献に熱心であることをお話ししましたが、ペットの飼い主はさまざまな悩みを持っています。そうした悩みに答える相談会の開催なども地域貢献の一つであり、有効な集客方法です。

また、地域貢献活動については、その報告をホームページや病院内に掲示することおすすめします。ご自分の活動を率直に示すことは、地域の方とのつながりを深めるために必要ですし、先生の人柄がよく伝わる方法です。