「自ら考え行動できる人財」を育て、学校や企業のチームビルディングをサポート（3/3）

学生と企業の双方に関わってきた実績を生かし、職業紹介事業も展開

　研修事業と並行し岡田さんが展開しているのが、人材を求める企業と求職者をつなぐ職業紹介事業です。採用された人が長く働ける職場風土の醸成も手掛け、求職者と企業双方が満足できるよう尽力します。

　「学生の成長支援と企業の組織強化、それぞれに関わってきたからこそのサービスです」

　岡田さんの現在のキャリアの起点となったのは、高校卒業後に就職したアスレチック施設。土日は一般に開放し、平日は、自然の中でメンバーと力を合わせて課題を解決するという研修を、学校や企業を対象に実施していました。入社にあたり研修を受けてみたところ、大きな可能性を見いだしたとか。

　「私自身、中学高校時代に荒れていた時期があったんです。こうしたプログラムを使えば、かつての自分と同じような子が、立ち直るきっかけにもなるのではと考えました」

　同施設で10年間、ファシリテーター(進行役)として実務を積み、2020年に開業。いずれは、問題を抱える少年たちの更生にも貢献したいという思いも独立の後押しとなりました。コロナ禍での船出となりましたが、岡田さんの思いが次第に浸透し、新入生に対する研修を毎年行う学校も増えているとのこと。

　しかし岡田さんは、「自分のような職業がなくなることが最終的な目標」と話します。
　「学校教育が変われば、コミュニケーションやチームビルディングに関する研修をする必要もなくなるからです。現場から変えていくという強い覚悟で、日々仕事に向き合っています」

（取材年月：2023年8月）

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