いい人なのに決められない 婚活で多い迷いの正体
結婚とは、
未来を一緒に歩く相手を決めること。
婚活の現場には、
人生の小さな分岐点があります。
迷い、気づき、決断。
その瞬間を綴った
「婚活の分岐点シリーズ」第7回目です。
私が成婚された会員を見送るという思いについて書きました
エレベーターの扉が閉まるまで
― 360組の結婚を見送ってきた仲人の景色
結婚が決まり、成婚退会の日を迎えると、
事務所で最後の手続きを行います。
書類の確認をして、
少し雑談をして、
「本当におめでとうございます」とお伝えする。
そして二人は、事務所を出ていきます。
私はいつも一緒に外に出て、
エレベーターの前まで見送ります。
ボタンを押して、
少しだけ世間話をして。
エレベーターが来ると、
二人は振り返ってこう言います。
「ありがとうございました」
私は
「お幸せに」と伝えます。
二人がエレベーターに乗り、
扉がゆっくり閉まっていく。
私はその扉が閉まるまで、
いつもその場に立っています。
扉が閉まる瞬間、
ふっと思うのです。
**「大丈夫だな」**
二人はこれから、
自分たちの人生を歩いていきます。
仲人としてできることは、
ここまでです。
出会いがあり、
迷いがあり、
決断があり、
そして今日という日を迎えました。
これまで360組の結婚を見届けてきましたが、
この瞬間の気持ちは、いつも同じです。
幸せを作りあげたという達成感と、
そして
「この二人なら大丈夫」という安心感。
仲人の仕事は、
結婚を決めることではありません。
二人が自分たちの人生を歩き始めるその瞬間を、
そっと見送ることなのかもしれません。
エレベーターの扉が閉まるまで。
それが、
仲人としての私の最後の時間です。




