企業探求 5 -あの頃のキーエンス-
家電の指定価格制
パナソニック社が「メーカー指定価格制」なるものを導入しました。
ネット以外にも複数のメディアが、流通業界に変革をもたらすかもしれないと取り上げています。
「変革」
なにやらワクワクします。
詳細は記事を検索いただくとして、どこか既視感のある内容だったので取り上げてみました。
1台の製品から得る利益をアップさせる = 利益率の改善 ⇒ 生産性の改善
利益率は絶えず管理すべき数値です。
パナソニック社の改革第一歩が「指定価格制の導入」といったところでしょうか。
私はこの施策を次のように表現、解釈しました。
従来
新しい施策
2つを比較すると、販売店の価格における影響力が弱くなることが分かります。
記事は、これまで消費者の目には触れなかったメーカーが抱える問題を炙り出します。
問題点
・メーカーが意図しない形で販売価格が引き下げられていく。
・一度下がった価格は、二度と元に戻らない。
従来は販売店が販売価格決定権を握っています。
パナソニック社は、一定の利益保障と在庫リスクを引き受け価格決定権を取り返しました。
少し直販に近付くことで利益率は改善に向かいますが、課題山積です。
行きつく先にダイソンがあるように思います。
このメーカーの考え方(商品コンセプト、値付け、売り方)を見ていると、キーエンスのそれと全く同じです。
環境が変わりつつある中、販売店も売り方、稼ぎ方を変えていかないと生き残れません。
目指すは、利益率の改善(高付加価値) です。