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清水正樹

部品調達、生産改善の両面からモノづくり企業を支えるプロ

清水正樹(しみずまさき) / 調達・購買のコンサルティング

株式会社ロアゾー・ブラウ

コラム

2 増収増益の企業を考察する

2022年7月9日 公開 / 2022年8月19日更新

テーマ:付加価値の創造

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: 業務改革経営戦略組織マネジメント

5月、大手企業が決算を発表しました。
紙面を賑わず好決算は全く関係ない私まで明るい気分にさせてくれました。

中でも海運業は、需給バランスの崩れから契約単価の押上げに成功しました。
また海外販売が多い企業は、円安の恩恵を受けて増収増益になりました。
 円安を享受した企業のIRを読むと、決算発表直前の急激な円安に「予想以上(想定外)」という修飾語を付けて説明するところが多くありました。

記事を読みつつこんなことを考えました。

   ①.想定外の利益なら優先して従業員に還元すればいいのに。
   ②.価格競争に巻き込まれにくい仕組みや工夫が重要だ。
   ③.海外販売のルートがあった方がいい。
   ④.取引きが特定の業界や業種に偏るとダメだ。
   ⑤.利益率が低いと大変だ。原価は低くないと。


そしてこの三角形を思い出しました。
golden triangle
普通「頑張る」ところから始まって「ヤル気」に至りますが、私はせっかちなのかで結果が出るまで頑張りが続きません。
こんなところで根性論は通用しません。
早く美味しい果実を食べたくて仕方ありません。
そこはもなんとか「ヤル気」にさせてくださいという人が多いのではないでしょうか。

新入社員だった頃、企業理念について質問したことがあります。
すると、
 ・二度目の倒産は従業員とその家族にとても迷惑をかけ、それがとても堪えた。
 ・社員とその家族には幸せになってもらいたいと考えるようになった。
 ・そのためにも「利益」をより多く残すことを強く意識するようになった。
 という回答でした。

当時会社は中小企業の域を出ておらず、サラリーも大手電機メーカーに就職した友人の方が若干多いくらいでした。
ただ利益を追求する一体感というか目的意識は既に出来上がっていました。

あの頃の一体感の原動力は、
 ・「自分たちの手でサラリーアップできる」という「稼ぐ」意識と
 ・それが可能だという経営者のコミット
 に尽きると思います。

話しを戻しますが、

このトライアングルを完成させるには、「稼ぐこと」、「利益の拡大」の追求が必須です。

次にこの循環を永続させるためには、絶えず拡大するための工夫が必須です。
創業時からそうやって利益を強く意識し続けた結果が「現在の高収益」に繋がっています。


斯くいう私も多くの失敗と成功を通じて、こうやって利益を造るんだという、自分なりの信念とスキルを獲得しました。

この記事を書いたプロ

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