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コラム
海外調達をやってみる⑦ < 貿易条件の変更 >
2022年5月9日 公開 / 2022年5月10日更新
貿易条件(発送条件;INCOTERM)
この用語には2つの決め事が含まれます。
a どこの運送業者を使って発送(輸入)するか、
b 輸送コストはどちら払いにするか。
a:輸入する買い手が配達便を逆指名するルールです。(売り手にお任せも可能です)
b:売り手の倉庫(事務所)から私たちの手元へ届くまでに、次の3つの経費が生じます。
・運送費
・保険料
・輸入消費税
これをどちらが支払いするか決めましょう、というやり取りです。
売り手の手元を離れた瞬間から発生する経費は、買い手負担が原則 です。
気前よく売り手が運送費や保険料を負担するわけでありません。
ここでいう「支払う」とは、あくまで立替え払いの話しですから注意しましょう。
事前に取引企業のHPを見たところ、この企業はワールドワイドに部品を販売していることが分かりました。輸出頻度の高い企業は、特定の運送業者と特別価格の契約を結んでいることが多いです。
そこで運送費元払いの条件で見積りを取ってみることにしました。
すると当社が支払う金額のわずか1/3程度で輸入できることが分かりました。
こうした理由で、貿易条件をEX-Works からDDU に変更しました。
最終的に当社は【 部品代金+運送費 】を送金しました。
取引先のHPを見て、
・実在するかどうか、
・なにを取扱っているか(どんな商売をしているか)、
・規模はどの程度か、
・何処にあるか、
程度の情報を収集しましょう。
その上で、
運送費の安い方が代金支払いするよう貿易条件を相談しましょう。
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