海外調達で起こること　3　＜貿易文書をチェックする＞

2022年6月15日公開 / 2022年7月23日更新

テーマ：海外調達

コラムカテゴリ：ビジネス

コラムキーワード：並行輸入品、コンプライアンス研修

INVOICEと輸入消費税

海外取引にトラブルはつきものです。それに、なんかだなぁ↷と思うこともたくさんあります。
そうしたことを上手く回避して、ストレスなく受け取り完了させることが肝要です。

輸入消費税は、INVOICE記載価格（輸入申告価格＝注文価格）で決まります。
フローを確認しておきましょう。

※フォワダー
　　shipperは荷物とPacking list、INVOICEをフォワダーに渡す
　　　　　↓
　　フォワダーがAWBを作成し、shipperにDraftを見せる　　⇒　確認するチャンスがある
　　　　　↓
　　問題なければ船会社を経由して税関へ
　　　　　↓
　　税関は書類審査し、INVOICE記載価格で通関する

※クーリエ
　　SHIPPERは荷物と共にAWB、Packing list、INVOICEをクーリエに渡す
　　　　　↓
　　クーリエは簡易通関用リストにINVOICE価格を転記　　⇒　確認するチャンスがない
　　　　　↓
　　税関は書類審査し、リスト記入価格で通関する

ここで起りうる間違いは3つ。
　○　配達先住所
　○　荷物の単価
　○　商品名（間違うと関税がかかるケースがある）

対策
　オンラインストアはまず問題ありませんが、カスタム部品を輸入するときは
　　発送前に文書を取り寄せて間違いないことを確認してから出荷してもらいましょう。

この記事を書いたプロ

部品調達、生産改善の両面からモノづくり企業を支えるプロ

清水正樹（株式会社ロアゾー・ブラウ）

090-6904-7895