電子部品調達　3

2023年1月7日公開 / 2023年1月10日更新

テーマ：海外調達

コラムカテゴリ：ビジネス

正規ルートから必要な部品を入手できない

こんなとき、入荷するまでじっと待つしかないのでしょうか。
　なんとか抗えないものかという思いが募ります。

なにができるか？
　先ずは既存ルートに「探してくれ」と依頼しましょう。
　ただ多くの場合正規ルートの部品はユーザーに紐づけされているため”余剰在庫”が見つかる可能
　性はとても低いです。
　が、可能性は0ではありませんからできることを1つ1つ手を打ちましょう。
　また代理店の人も全力でモノ探しする経験などなく、現実ほとんど役に立ちません。

となると、私たちにできることはネット検索くらいでしょうか。

フェイク品（偽物）

　市場が部品不足に陥ると、いまが稼ぎ時と言わんばかりに”悪い”ブローカーが暗躍します。　
　そしてフェイク品が市場に現出します。

　これまでに見聞きしたフェイク品には次のようなものがありました。
　　　・リードはあるが、中味がない
　　　・シルク書き換え
　　　・リード部分がヘン（実装基板から外した）
　　　・動作不良
　　　・刻印されたQRコードを読み込ませてもなにも表示されない、　等。

　こうした部品の多くは、東南アジア、特に中国、香港辺りから流出することが多いです。
　以前、ロットアウト対象の部品が市場に出てきたという驚くべきことも経験しました。

この記事を書いたプロ

部品調達、生産改善の両面からモノづくり企業を支えるプロ

清水正樹（株式会社ロアゾー・ブラウ）

090-6904-7895