薬学部の将来
以下は、令和6年職種別民間給与実態調査の結果についてです。
https://www.jinji.go.jp/content/000006123.xlsx
職種別従業員数、平均年齢及び平均支給額によると、各職種の平均支給額は下記の通りです。
職種、平均年齢、平均支給額(月額)、年収(月額x12)
※年収は元の表にはなかったが、計算して追加
医師
病院長(63.7歳) 1,648,604円 1,978万円
副院長(59.6歳) 1,526,827円 1,832万円
医科長(51.7歳) 1,259,898円 1,512万円
医師(42.1歳) 1,052,362円 1,263万円
歯科医師(45.9歳)837,965円 1,006万円
薬剤師
薬局長(52.1歳) 531,581円 638万円
薬剤師(38.3歳) 372,328円 447万円
診療放射線技師(40.5歳) 339,033円 452万円
看護師
総看護師長(56.4歳) 537,443円 645万円
看護師長(49.0歳) 447,724円 537万円
看護師(39.3歳) 362,867円 435万円
大学
学長(67.3歳) 989,003円 1,187万円
副学長(60.9歳) 882,678円 1,059万円
学部長(60.2歳) 803,164円 964万円
教授(57.0歳) 753,423円 904万円
准教授(48.8歳) 608,867円 731万円
講師(44.2歳) 519,722円 624万円
助教(39.7歳) 498,626円 598万円
高校
校長(59.4歳) 754,819円 906万円
教頭(55.6歳) 666,372円 800万円
教諭(44.7歳) 509,735円 612万円
研究所
所長(54.8歳) 970,856円 1,165万円
部長(51.2歳) 699,338円 839万円
主任(46.5歳) 566,337円 680万円
研究員(38.7歳) 437,426円 525万円
ここからは下は民間の製薬企業が公表している給与額です。
アステラス製薬
https://www.astellas.com/en/system/files/07a1b0a9a0/202403_report-00.pdf
平均年齢 42.7歳 11,10万円
日本新薬
https://www.nippon-shinyaku.co.jp/file/download.php?file_id=7793
平均年齢 41.5歳 783.5万円
薬学部出身者として、給与面だけを見て医師と見劣りしないと考えられるのは、
大手製薬会社の社員しかありません。
40歳の時点で年収1,000万円を見込めるのも、医師・歯科医師と並んで薬学出身では大手製薬企業になるのでないでしょうか。
また、一般的に高年収の基準とされる年収800万円を基準に考えて、最終的に年収800万円に達する可能性の高い職種は薬学出身では以下になります。
①大学教員
②研究員
③製薬会社
もちろん、病院薬剤師やドラッグストアでの勤務で年収800万円を超える人もいるでしょうし、会社の中で管理部門や役員になればどの職種でも年収が大きく増える事もありますので、N=1の例外はいくらでもあります。ただ、一般論として例えば高校生が将来を検討する際の材料にするには、上記のデータが有用ではないかと思います。



