【マーケティング小噺#35】 急がば目標設定
仕事・業務において、「共有」ってとても有効だと思います。
P&Gに在籍していた時、社内で全世界の事例の共有が積極的に行われていました。
新しいアイデアを創る時、ある国のある商品の担当者は、
ゼロから考えることと並行して、世界の成功事例・失敗事例をチェックすることを
活発に行っていました。
例えば、「除菌」で洗浄を「清潔」に一段レベルアップして成功したブランドがあると、
他の分野のブランドや他の国でも試してみる。
私が日本で作った柔軟剤のCMがメキシコでリメイクされて放映されたこともあります。
(すみません、ちょっと自慢。)最後に在籍した味の素でも部署内の成功、失敗体験の
勉強会を行っていました。
会社では、「日々忙しくて他の部署、他のグループとそのような時間を作ることが
なかなか難しい。」、個人では、「人と話すような機会を持ちにくい。」と、
共有を実際に継続して行うのはなかなか難しいようです。
しかし、案外、複数の人が同じことを別々に調べたり、考えたりしていることがあるようです。
知っていることを共有し、それを自分の業務や事業で新しいアイデアを創るベースに
活かすことができれば、同じ費用や時間でもっと有効なアウトプットを出せます。
コロナ禍では、オフィスにいる時のように「ちょっとおしゃべりする」機会を持つこと
が難しくなっていました。アフターコロナとなり、再び対面のコミュニケーションが
取りやすくなったので、ミーティングとは違う雰囲気で、気軽な情報共有をされるのは
いかがでしょうか?「え、そうなの?」と言うことが見つかるかもしれません。