【マーケティング小噺#29】 会議室じゃなく現場
マーケティングの4Pは、多数の方がご存じでしょう。
「製品・価格・販路・広告販促」ですね。
マーケティングが、広告販促や集客手段だけではなく、
事業計画全体であることを、再認識させてくれる良い考え方です。
では、例えば、良い製品とは何でしょうか?
性能が優れているあるいは唯一の機能を持っているなど
技術的に優れていることでしょうか?
それらは重要です。しかし、それだけでよいのなら、
全ての市場・カテゴリーが1つの製品で占有されるはずです。
実際には、複数商品がシェアを分け合っています。
技術試験では劣っている商品、目隠し試験では評価の低かった飲料が
より高いシェアを持っているケースもあります。
また、それだけでよいのなら、全ての広告は丁寧な商品説明に集中すべきです。
実際の広告では、ミニドラマや歌・踊りなどが用いられています。
4Pを立案する時に考慮して欲しいPがもう1つあります。
それはパーセプション(Perception)。
すなわち、知覚・認識など人の頭と心の中です。
同じ商品・サービスを100人が評価すると結果が別れます。
そして、全員が「自分は正しい」と思っています。
「Consumer is Boss」の回でも述べましたが、計画を立案する時、
時に理不尽な「人」を対象にしています。
そして、商品やサービスを通じて「満足」という認識を得ることを
目指していることを、常に頭に置いておくことが肝要です。
パーセプションの重要性は多くの方が述べられています。
最後に、マーケティング計画の立案にパーセプションを活用する
素晴らしい手法として、音部大輔さんの「パーセプションフロー」
をご紹介します。
https://www.coupmarketing.jp/blog/20200520/perceptionflow_model/