和室の畳だけを板間に変えたい方のために!
【リビングダイニング、和室の高さが同じレベルです】
12年くらい前の新築マンションから、バリアフリー仕様が増えてきています。
どんな所がバリアフリーかと言うと…
① リビングダイニングと和室の段差がない(約3㎝の薄畳です)。
② 洗面所と廊下、洗面所と台所、トイレと廊下の段差がない。
③ バルコニーに出るサッシよりもベランダ床が下がっている(またがなくてよいのです)。
【和室とバルコニーへの出入口が上がっています】
それよりも古いマンションは、リビングと和室の段差が45~50㎜、洗面所と廊下などは約100㎜、ベランダに出る出入窓もやはり100㎜前後の段差があります。廊下よりリビングが100㎜下がっているマンションもよく見かけます。
水回りの段差は、全て配管を収めるスペースなんですね。
でも、高齢に差し掛かる住民の方はぼちぼちに足元を気にされます。
今の床を剥がさず、接着剤やビス・釘を使わない杉の置き床生活を施工する際には、古いマンションの方が、ほとんど幅木で押えられるので工事的にはらくなのです。
また、床が20㎜上がることで、各部の段差が低くなりますので歓迎されています。
【杉の置き床生活と木製内窓の施工例、壁と床の間の横木が幅木です】
でも、バリアフリー仕様となると、その段差の処理に一工夫必要になります。
杉の置き床生活は、杉が15㎜、ベニヤが4㎜、遮熱シートが0.9㎜の計約20㎜の厚みがあります。こうなった理由は…
① 低い天井のマンションでも影響がでない。
② ドアやクローゼット扉の下部カットが最小限で済む。
③ 運搬・施工時に重くない。
④ 床下の冷えを遮断する。
でも、バリアフリー仕様マンションの場合、全く段差がなかった部位に20㎜上がるので、段差の処理をしなくてはいけません。
そこで登場するのが、スロープ敷居、見切り材ということになります。
【リビングダイニングと和室の間のスロープ敷居】
杉の置き床生活は、決まった寸法があります。でも、敷居や見切り材はマンションの部位毎に作らなければなりません。
開き戸と引戸では敷居の長さだけではなく、幅も違ってきます。
ひとつひとつが現場を採寸してオーダーで作らないとうまく収まらないのです。
部屋の入口の開口枠も、金属枠やMDF枠、木枠などマンションによって様々なのです。
【引戸洗面所のスロープ敷居】
ですから、お見積もりは現地を確認してからじゃないと出せないのです。
杉の置き床生活一枚あたりの価格は、電話でもお知らせすることはできますが、それをうまく収めるための敷居、見切り材、施工費は専門家による現地確認がどうしても必要なのです。
たとえリフォームであっても、際(きわ)をスッキリ収めるのが「日本建築の美」「匠の技」なのです。
際(きわ)を柔らかい部材でおさめる方が凹凸を気にしなくてもよいのです。
でも、簡単におさめた所はすぐに剥がれてきます。お客様は結局、安物買いの銭失いです。
メーカーもそんな部材ばかりを開発しているようでは、職人さんの腕が落ちる一方です。
こんな工事省力化が、日本の家の質を下げてきたことにいい加減に気がついて欲しい!
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