大型マンションの夏まつりに思う!
今の日本は近来稀にみる「今まで通りでよいという人」と、「先に進もうとする勢力」の争いになっています。
政治の世界の保守と革新とは別物ですよ。
私は「まず住宅は長きに渡って人の暮らしを守る生命維持装置」でなければならないと思っています。
「今まで…人」は30年持てばよいと考えています(口には決して出しませんが)。
【いつまで結露の始末をしなければならないのかと疑問に思っています】
最近、その住宅を買おう、建てようとする若い世代に昔ほどの熱気を感じません。
35年前、住宅産業の世界に入りましたが、景気の良い時、悪い時に関わらず、マイホームを持ちたい人はこの課題に最優先に取り組んできました。
でも、今の若いマイホーム欲しい世代の住まい探しは、レジャーや趣味と同列くらいにしか考えていないように感じます。
残念ながら、年収は今の若者の方が確実に低いのです。
使えるお金は少ないのに使う先は多いのは矛盾しているようにも思えます。
持ち家は必要なのかと言われるとよくわかりませんが、確実に言えるのは収入が減った時にローンの終わっている住まいを持っていることはとても安心です。
だから私は持ち家肯定派です。
【夏は床がべたべた、冬はスリッパなしでは暮らせない寒さに女性は不満です】
彼等が住まい探しに情熱的でないと感じる理由を私なりに考えてみました。
文頭で、現状派と未来派のような話をしましたが、大半の若者は中立派なのです。
彼等がこれから世の中がどう変わるか見極めようとしながら生活しているのだと思います。
高齢者が自身の生活防衛のために節約するのとは根本的に違います。
世の中の進む方向が見えないから手控えているのです。政治の話ではありませんよ。
われわれ商売人が、どういうシグナルを若者に発信すればよいのかが重要です。
私はいつまでも快適さが長持ちする住まいづくりを社是としています。
30年で残存価値のなくなる住まいは、今の若者には特に不向きです。投資価値がないからです。
それに、バブルが弾けてから将来の給料アップは考えにくい時代が続いています。
だから、ローコスト住宅が台頭してきました。大手住宅メーカーの戸数を凌いでいます。
でもそれらの家が中古市場に流れて築20年前後の見ると、新築並みの費用をかけないと再利用できないものが多いのです。業者からすれば10年を過ぎたあたりでメンテナンスをしなかったからだというでしょう。
でも、新築時にそんな長持ちしない建材を大丈夫だ、大丈夫だと無責任に販売していることが問題です。
将来必要なメンテナンス費用を正直に言うと絶対に買ってくれないことをその業者は知っているからです。
【マンションの冬のアルミサッシの冷たさは結露を生みます】
住まいの生涯コストは、次の3つだと考えます。
① 購入費・取得費。
② 生命装置として維持するための最低限度のメンテナンス費用。
③ 生活の中で自分にとって必要になってきたリフォーム費用。
直ぐにボロボロになる住宅の存在に若者は気づき始めています。
最近、買取再販の分野で戸建住宅が目につきます。
心ある建築業者はそんな改装は怖くて引き受けられないといいます。なぜか?
新築時にはあったはずの壁や床の構造強度が不足していることが明白だからです。
なぜ、無くなった? 構造材の問題しか考えられません。
【メンテよりもデザイン重視の家??】
私は自分の子供に中古マンションを買って改装しろと常々言っています。
理由は下記の通りです。
① 新築戸建は立地が限定されて、通勤の遠い所が多い。
若い時は仕事も遊びも大切だから、過度なローンや通勤地獄はダメ。
② 新築マンションは10年も経つと価格下落が激しい。
日頃、中古マンションのリフォームをしていますが、皆さん安くなったとボヤいています。
だから、新築マンションから新築マンションに住み替える人はあまりみません。
③ 中古戸建は、将来建て替えするつもりで買うならOK。
鉄筋コンクリート造以外は耐久性が分かりにくい。
メンテナンスの履歴が外国のように明白ならばそんな心配も少しはなくなります。
残存価値に合わせたリフォームをすればよいからです。
④ 中古マンションが一番、問題を発見しやすい。
住んでいる人が多いので、仲介業者情報だけでなく、知人にも聞けるので自分で確かめられる。
リフォーム業者にも評判は聞ける。
管理組合活動の善し悪しもわかってくるのは第1回目の大規模修繕からです。
戦後70年と政治のことばかりが最近の話題ですが、あらゆる分野で問題が顕在化しているのが今の日本でしょう。
静かに様子ながめしながら抑えた生活をしている中立派の若者があらゆる面で前に走ってくれないと世の中は成り立ちませんよね。
【2回目の大規模修繕が終わったマンション】
中古マンションは、買ってから以降の費用の予測が立てやすい住まいです。
取得費の下落はさほど心配がいりません。
住宅ローン支払い(取得費)と管理費・修繕積立費・駐車代・固都税(生命維持装置費用)の合計を出せば、当面の生活のめどを判断できます。
室内の経年劣化が目の前にありますから、将来どの程度のリフォーム費用が必要かある程度判断できます。
後は、「安物買いの銭失い的なリフォーム」を如何に回避するか、情報収集すればよいのです。
森林浴生活は、マンション生活の課題をクリアするために天然木仕様を推奨しています。
健康上の副作用もなく、工業製品よりも超長寿命素材だからです。
一度してしまえば、長く健康快適さを維持することができますから、色んなことにお金を使えるようになりますね。
急な出費にも対応できやすくなるのです。
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