水周りがダイノックシートで大変身!
戸建住宅のL型キッチンに比べて、マンションのL型キッチンの食器棚置き場の少なさは際立っています。
原因は流し台の寸法にあります。流し台の長さが戸建の方が長いことが多いので、必然的にキッチンの床面積が増えるからです。
ちょっとした寸法の違いで既製の食器棚がすべて、「帯に短し襷(たすき)に長し」になってしまいます。
【尼崎市 TS様邸の食器棚】
この場所は元々冷蔵庫スペースでしたが、薄型レンジフードとIHクッキングヒーターに代えたことで、冷蔵庫を対面に位置変更しました。下は、コンセントを活かすこととゴミ箱を置くので、背板は省きました。
【実は天袋部分は奥行が浅いのです】
マンションでは梁があちこちにあります。既製の食器棚がスッキリおさまらないもう一つの理由です。
扉は杉の芯材(通称あかみ)の建具に、ポリカーボネートをはめ込んで軽量化と中の見えにくさを求めました。食器棚空間あまりないので左吊元の片開きにしました。
【15㎜単位で棚の高さを調整できる棚受け金物を仕込みました】
食器棚本体は国産の杉で作った積層板を使っていますが、建具材と合わせるために断面に杉の柾目の薄板を貼りました。これ1枚で見た目ががらりと変わります。
コンロの左にはホーローパネルを貼りました。熱にも強く、磁石もよく付きますのでお玉掛けや、スパイスラック等が自由自在です。
【タンスの上の空間に合わせてつくった杉の天袋】
物持ちのTS様のご要望で作りました。左右のタンスの色や古さが違うので悩みましたが、新しい右のタンスの色に近づけることにしました。奥行はタンスの出よりも少し控えて引違戸にしました。
【タンスの上には置いていますが、梁にビスで固定しています】
地震対策を考えて上から天袋が滑り落ちないように配慮しました。それに開き戸だと照明器具を代えた時に当る可能性があることも考えておかなければなりません。
食器棚がとても気に入られて、目下、キッチン流し台の扉も杉戸に代えることを検討中です。
どんな大きさの扉でも作れる無垢材だからこそ出来る技なのです。
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