木質フロアを禁じる管理規約の怪!

髙岡恭平

髙岡恭平

テーマ:マンション 高断熱 購入










神戸市営地下鉄沿線の分譲マンションの床を調べると、分譲当初は全てカーペット敷きになっていますが、時代の流れで次々と木質フローリングが可能になりました。
可能になるというのは、管理組合の総会で管理規約の変更が承認されたということです。

木質フロアが評価されたきっかけはダニ被害ですが、主婦目線で見るとカーペットの掃除やメンテが非常にやりづらかったからだと思います。

神戸市営地下鉄沿線(妙法寺~西神中央)で分譲マンションの建設が始まったのが、大阪万博(1970年)以降で、分譲ラッシュになったのが1980年後半から1990年半ばです。特にこの沿線は150戸以上の大型マンションがとても多く、同じシリーズで約1100戸近くに達するものもあります。

こんなマンション銀座といわれる程、分譲マンションが多い中で、わずかですが、未だに床に木質フローリングを禁じるマンションがあります。
マンションの床を木質フローリングにするには、階下への遮音配慮が欠かせません。
管理規約でOKを出しているところでは、LL-45等級相当の遮音性能を確保するよう求めています。
当然のことだと思います。

しかし、未だに禁じてる管理組合にはどんな問題があるのでしょうか??
20年以上も経って解決できない問題ではないように思います。

構造的に床スラブの厚みに問題があるのでしょうか?
遮音工事でトラブルがあったことが管理組合のトラウマになっているのでしょうか?
それとも管理組合が一部の人に牛耳られてその人たちに利益をむさぼれれているのでしょうか?

いろんなことを考えてしまいます。何よりもきちんとした説明がなければ、そのマンションを購入する気にはなれませんね。

マンションはコンクリートで囲まれた空間で、共用部と専有部が管理規約や法律で厳密に決められています。組合員すなわち購入者は、コンクリートの内側の専有部分しか自由にできません。

その専有部分でも一番の面積を占める床をカーペットだけに限定するのは、インテリア上、衛生上、とても大きな規制になります。
長く住み続けるには、自分の生活空間を自由に楽しめてこそ、やる気になります。こんな閉鎖的な考えではマンションの資産価値(中古価格)にも影響を及ぼすと思いますよ。

中古マンションを買う時は立地と価格だけでなく、管理規約も事前に確認しましょう。

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髙岡恭平
専門家

髙岡恭平(福祉住環境コーディネーター)

森林浴生活株式会社

暑くない・寒くない・湿気ない...おまけに結露やカビもない。外気温に左右されない健康と家計に優しい断熱リフォームが得意。スギやヒノキ等の天然木は断熱・調湿効果に優れ、住まいの温湿度を快適に保ちます。

髙岡恭平プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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