ジャバでも汚れが出ない?止まらない?市販の風呂釜洗浄剤のひみつ。
お風呂や噴水にも!?レジオネラ菌ってなに?

みなさんは「レジオネラ菌」という名前を聞いたことがありますか?
これは、水の中にいる小さな菌(ばい菌)の一種です。普段はあまり意識されませんが、条件がそろうとどんどん増えて、人がその水や空気を吸い込むことで肺炎(はいえん)などの病気を引き起こすことがあります。
実は最近、ニュースでこの菌が問題になっているんです。
実際にあったニュース
2025年5月、鳥取県米子市にある温泉施設「淀江ゆめ温泉」で、通常の620倍のレジオネラ菌が検出されました。なんと、体調をくずした人が47人も出てしまったそうです。
また、3月には熊本県人吉市にある別の温泉施設でも、レジオネラ菌が見つかり、施設が営業を一時休止することになりました。
つまり、レジオネラ菌はどこにでもいるし、条件によっては大きな問題になることもあるということです。
どこにいるの?レジオネラ菌
レジオネラ菌は、水の中に住んでいます。でも、ただの水にはあまりいません。水がよどんでいたり、ぬめり(ヌルヌル)があったり、温かい場所が大好きなんです。
たとえば…
お風呂の配管(お湯が通る道)
温泉やスーパー銭湯の大きなお風呂
水を使っている噴水や人工池(じんこういけ)
家のお風呂(とくに追いだき機能のあるタイプ)
にレジオネラ菌がひそんでいることがあります。
とくに注意する季節は夏!
レジオネラ菌が増えやすいのは、7月ごろです。
暑くなってきて、水もぬるくなりやすい季節。湿気も多いので、菌にとっては最高の環境なんですね。
こんなときは注意しよう!
レジオネラ菌は空気中に飛び散った「水のしぶき(ミスト)」を吸い込んで体の中に入ることで、病気になることがあります。
とくに気をつけたいのが…
噴水や人工池
公園などにある噴水や人工の池には、長い間水をためていることがあります。
そこにコケが生えていたり、なんだか**くさいニオイ(苔くさくてムシムシするようなニオイ)**がしていたら、レジオネラ菌が増えているサインかもしれません。
小さいお子さんは、ミストを吸い込みやすいので、近づかないようにしたほうが安心です。
家のお風呂も実はあぶない?
「うちは温泉じゃないから関係ないよ」と思う人もいるかもしれません。
でも実は、家のお風呂も油断できません!
とくに追いだき機能のあるお風呂は注意が必要です。
挿絵のように長い配管を通って、追い焚きの配管は家の中を循環しています。マンションの場合は10mにも及びます。
追いだきのお風呂は、配管の中にお湯を通して温め直しますが、その中に皮脂(体の油)や石けんのカスなどがたまりやすいんです。
それがレジオネラ菌のエサになってしまうんです!
しかも、家庭のお風呂のトラブルは病院やニュースになりにくく、**表に出てこない「見えないリスク」**になっています。
家庭でできる予防方法は?
レジオネラ菌を防ぐためには、日ごろから清潔に保つことが大切です。
とくに次のようなことを心がけましょう。
追いだき配管は月に1回は洗浄
市販の洗浄剤(せんじょうざい)を使うと簡単に掃除できます。
お湯は毎日入れ替える
使ったお湯をずっとためておくのはNGです!
お風呂のふた・イス・おけなども定期的に洗う
ぬめりが出たらすぐに掃除!
お風呂に入ったら、体調に注意する
高熱やせきが続くようなことがあれば、すぐに病院へ!
なお、自分で風呂釜配管洗浄を行なっても綺麗に取れているのかわからない。
汚れが出続けて困るという方は、プロにご相談ください。
残存した雑菌数の確認も可能です。
さいごに
レジオネラ菌は、普通の生活の中にも潜んでいます。
でも、ちょっとした知識と工夫で、しっかり防ぐことができるんです。
家族みんなでお風呂を清潔に保って、安全で快適なお風呂タイムを楽しんでくださいね!
レジオネラ菌は梅雨時から7月にかけて繁殖シーズンって本当?



