ドラム式洗濯機の乾燥時間が長い原因と解決策:メンテナンス方法とプロの分解クリーニングがカギ
(写真 出典 日立ホームページより)
日立ビックドラムBD-NX120Aは,アイロンがけなしでそのまま着られる『風アイロン』が売りの洗濯機です。シワを伸ばす時速300Kmの高速風や洗濯槽自動お掃除機能が特徴ですが、購入後5年で全く洗濯物が乾かず半日以上乾燥しても乾かないとお悩みのお客様が、ダメ元で分解クリーニングを申し込んでこられました。原因とクリーニングの効果をお伝えします。
目次
1 半日乾燥機を回しても生乾きは我慢の限界
2 お客様では分解不可能なフィルターが目詰まり
3 エコフラップの異常を発見
4 分解清掃の効果
5 お客様の声
1 半日乾燥機を回しても生乾きは我慢の限界
今日は、日立BD-NX120Aの分解洗浄にお伺いしました。
分解に恐ろしいほど手間のかかる機種です(^^;;
お客様の悩みとしては乾燥機能の低下でした。
何と、半日乾燥機を回しても生乾きとのこと…。
もう我慢の限界で、『壊れてもいいから
ダメ元でお願いします』とお電話いただきました。
何としても原因を突き止め、
乾燥機能を回復させたいとの気持ちで、
分解を進めていきました。
試運転で、風の勢いを手で感じてみます。
ほとんど何も感じません。
微風をかすかに感じる程度でした。
事態の深刻さを感じつつ、まずは一本のビスを
外せば取り外し可能な、フィルターをチェックします。
予想通り、ホコリが溜まっていました。
一つの原因が分かりました。
ここまではお客様でもメンテナンス可能な部分です。
2 お客様では分解不可能なフィルターが目詰まり
次に、ジェットファンモーターから送り出される風の、
網状のフィルターを確認します。
ここは分解しない限り掃除不可の部分です。
何とホコリがシート状になり、
網に張り付き全く風を通さない
ほどの状態でした。
ここまでの状態は見たことがなかったので、
取り出したシート状のホコリを思わず写真に
収めてしまいました。
微風の原因のかなりの部分はここにあったことが分かり、
そこを取り除いたことで乾燥風の回復に期待が高まります。
あとはドラムの蓋の内側に汚れが蓄積されていることも確認しました。
3 エコフラップの異常を発見
今回、ちょっと気になった状況も見られたので報告しておきます。
天板を取り外したところ、奥の配線付近に大量のホコリが蓄積されていたことです。
通常は天板がありますので、ホコリが溜まったとしても、
ほんのわずかなはずです。
なぜ?と思いつつ乾燥風が流れる経路のふた取り除くと、
原因と思える状況が分かりました。
この機種には、エコフラップ呼ばれる、
乾燥風を上手にリサイクルするための装置がついています。
ここが開閉することによってその機能を
果たしているわけですが、その隙間から配線部分が見えることを確認したのです。
それで、もしかしたらエコフラップの動き異常があり、
風が逃げてしまい、その延長にある配線付近に
ホコリがたまってしまっているのでは?
と考えられました。
そのことをお客様に説明したところ、
何年か前にそこの部分いじって
ガチャっと音がしたことがあるとのことでした。
それで、上記の推測が正解かもしれないことで
納得していただき、必要なら修理依頼されるよう
ご進言させていただきました。
こうした不測の事態もありましたが、
全てを洗浄し元通りにしました。
4 分解清掃の効果
いよいよ、緊張の乾燥の試運転です。
乾燥フィルターを外して、手を入れてみます。
何とも勢いの強い乾燥風を感じます。
私自身も感動しましたが、
お客様にも同じように手で風を感じていただいたところ、
「こんな風、感じたことがない!」と感動していただき、
一緒に喜ばせていただきました。
今回の分解洗浄では、放っておくと、
手に届かない場所にホコリがたまってしまい、
ほとんど無風状態にまでなりうることが分かりました。
それで、普段のこまめなフィルター掃除と共に、
乾燥風の低下を感じたら、是非とも早めの
メンテナンス依頼をしていただきたいと思いました。
電気代の節約と、お客様がカラッと乾いた洗濯物で
気持ち良くお過ごしいただくために…。
5 お客様の口コミ感想
”5年目のドラム式洗濯機の乾燥機能が悪くなり、内部の埃が気になったため、分解清掃をお願いしました。 説明も作業も丁寧で、清掃前より明らかに状態が良くなりました。 買い替えを検討する前にダメ元での分解清掃でしたが、結果は大満足。これで寿命が伸びそうです! ありがとうございました。”
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