心に響くスピーチの極意【野田首相と小泉元首相のスピーチ】
毎年、たくさんの反響をいただく年始の挨拶コラムの2018年版です。
2018年の干支は「戊戌(つちのえいぬ)」。
「古いものを終わらせ、新しいものを育てる」ことを意味すると言われています。
「犬」から連想して「多産で安産の犬にあやかって実り多い年に」のようにも使えますね。
少しベタですが「ワンダフルな年に」なども・・・。
いずれにしろ、年始の挨拶は、新年を寿(ことほ)ぎ、新しい年に明るい希望を託す内容であれば十分。
「良い話をしなければ」と気負いすぎず、リラックスして臨んでください。
次に挙げたのは、新年賀詞交歓会や新年会などでの2分程度の挨拶の参考文例です。
2017年を振り返り、2018年に決意と希望を込めて、それぞれ漢字一文字で述べる構成です。
心に響く挨拶にするためのポイントを(※)でご紹介していますので、参考にしてみてください。
話し始める前に、軽く息を吐き、呼吸を整えます。鼻から息を吸う方が深い呼吸ができ、気持ちも声も落ち着きます。そして、ゆったりと間あいを取って話し始めましょう。
「(※明るく朗らかな声で)
皆様、あけましておめでとうございます(※一礼)。
年頭に当たり、私の昨年を振り返り、今年の決意と希望をそれぞれ漢字一文字に託してお話ししようと思います
。(※顔を上げてゆっくりと皆の顔を見ながら)
私の2017年を漢字一文字に表すと「奮」(※キーワードなのでゆっくりと)、
奮闘努力の「奮」です。(※漢字を説明します)
仕事でもプライベートでも思いがけず大きな責任を担う立場となりました。
自分にはとても無理だと自信を失くし掛けましたが、周りの方の励ましやアドバイスのお蔭で気持ちを奮い立たせ、自分なりに全力で役割を務めることができました。
特に心に残っているのは○○さんの言葉です(具体的なエピソードを短く1つ披露すると印象的です)。
・・2017年を振り返れば、このように多くの方に支えられて頑張れた自分がいます。
(※2017年を総括する一文です。しっかりと)
そして、2018年の私の決意と希望を託す漢字は「恩」。(※キーワードなのでゆっくりと)
「ご恩」の「恩」です。(※ここでも漢字を説明します)
これまでのご縁やお力添えへのご恩を噛みしめながら(※顔を上げて、ゆっくりと)、
感謝の気持ちを力に変えて、より特徴を打ち出した展開を図っていくことにしております。
決意をもうひとつ、皆様が私の力になってくださったように、自分がどなたかのお役に立てることがないか、「恩返し」、「恩送り」を心掛けていきたいと思っております。(※「恩返し」、「恩送り」キーワードです。ゆっくりと丁寧に)
皆様の2018年が、実りの多いワンダフルな(笑)年となりますようにお祈り申し上げ、
私からの年頭のご挨拶とさせていただきます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。(一礼)」
聴き手の反応を受け止めながら話すようにすると、話に自然な間が生まれ、より伝わりやすくなります。おめでたい場ですので笑顔も忘れずに。
〔関連コラム〕
「年頭の挨拶が心配なあなたに:心に響くポイント解説つき「新年の挨拶(スピーチ)」
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「新年の挨拶(スピーチ)」 これでバッチリ!文例&心に響くポイント解説つき
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