声、喉のケア、できていますか?

川邊暁美

川邊暁美

テーマ:声の悩み解決コラム

いつも喉が引っかかるような気がする、
すぐに声がかすれてしまう、
よく風邪を引く・・・

こんなことはありませんか?

大切な仕事の場面で声が出ないと、そのことばかりが気になって十分に思いが伝えられないばかりか、
「健康管理ができていない」「詰めが甘い」と評価を下げてしまうかもしれません。

声の健康管理もビジネススキルの一つです。
いつも良い状態でコミュニケーションの一歩を踏み出せるよう、喉を整えておきましょう。

◎基本は「うがい」「マスク」「水分補給」。「鼻呼吸」も効果的

まず、日頃のノドの健康管理についてです。
基本は、「うがい」「マスク」「水分補給」です。
風邪予防や喉の衛生のために、外出先から戻ったときは必ず「うがい」をしましょう。
水やお湯、うがい薬のほか、日本茶も殺菌効果があるといわれています。プレゼンテーションなどの本番前も、水をがぶ飲みするより、うがいをする方が喉がリラックスします。

次に「マスク」。
冷たい風や乾燥、ウイルスを防ぐほか、冷暖房の送風からも喉を守ってくれる必須アイテムです。
急激な温度変化は何より避けたいところ。私は夏場でも必ずマスクを持ち歩き、「冷房が冷たすぎる」と感じたときには、すぐに付けるようにしています。また、就寝時にもマスクをつけると乾燥せず、風邪の引き始めでも楽に休むことができます。

そして「水分補給」。
喉の潤いを守るためには、適度な湿り気が欠かせません。「喉が渇いた」「何だか引っ掛かる」と思う前に、水分を小まめに取るようにしましょう。ただし、冷たい飲み物は喉を冷やしてしまうので禁物。氷は入れず、常温の水か日本茶を飲むようにしてください。

その他、喉を守るために効果的なのが、口ではなく、鼻から息を吸う「鼻呼吸」です。
口から外気を吸い込むと喉を直撃します。鼻というフィルターを通して、外気を適度な温度と湿度にしてから喉に送る方が、喉への負担が軽減されるのです。また、鼻からだと一度に多くの空気を取り入れることができ、深い呼吸(腹式呼吸)になるため、声も気持ちも安定するというメリットもあります。

◎喉に痛みがあるときは声を出すのを控える。「大根あめ」もオススメ

最後に、喉に痛みがあるときの対策について。痛みがあり、声がかれているときは、とにかく声を出さないのが一番です。体をあたため、睡眠を十分に取り、喉の疲労を回復させるようにしてください。

昔から「せき止め」として使われてきた「大根あめ」もオススメです。サイコロ状に切った大根を、ひたる程度の水あめに一晩漬けたら出来上がり。大根の栄養分がしみ出した水あめをそのまま飲むか、お湯で薄めて飲んでください。水あめの替わりにビタミンC豊富なハチミツを使ってもOKです。
ほかに喉のためのドリンクとしては、柑橘類の飲み物や体のあたたまるショウガのシロップなども良いでしょう。

喉の状態は、肌のように触ってわかるものではありません。
常に自分の声に耳を澄ませ、気配りを忘れないようにしましょう。

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川邊暁美
専門家

川邊暁美(アナウンサー)

言の葉OFFICE かのん

NHKニュースキャスターのキャリアがあるから、明瞭で説得力のある声の使い方、話の構成、言葉の選び方など「伝わる声と話し方」をトータルで指導することができます。原稿のブラッシュアップもサポート致します。

川邊暁美プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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