披露宴での主賓のスピーチ(1)
誰かがスピーチをしているとき、あなたはどこに注目しますか。その話を共感を持って聴くことができるかどうかには、「話の内容」だけではなく、「目から入る印象」も影響しているはずです。ことば以外のコミュニケーション・ツールを上手に使って、聴き手を味方につけましょう。
≪ことば以外のチェックポイント≫
○全体の印象
全身から漂う風格、自信にあふれた態度などは信頼感につながります。逆に、自信なさそうに背を丸めていたり、視線が落ち着かないと、聴き手に不安や不信感を与えてしまいます。鏡やビデオを使って、話しているときの態度や印象、服装・身だしなみなどをチェックしてみましょう。
○姿勢
立って話をするときは、肩の力を抜き、自然に手を身体に添って降ろすか、軽く前で組みます。背筋を伸ばすと、見た目が美しいだけでなく、身体が安定するので声も出やすくなり、気持ちも落ち着きます。たとえ、自信がなくても、背筋を伸ばし、さっそうと登場しましょう。
○ボディーランゲージ
オーバーアクションになってはいけませんが、「本日は本当におめでとうございます」と言うときに、しっかりと新郎新婦の方に身体を向けてアイ・コンタクトを取る、「この佳き日を迎えられたことを心から嬉しく思っています」と言うときに胸に手を当ててみる、「さて、皆さん・・・」と言うときには、顔を上げ、ゆったり全体を見渡すなど、視覚に訴える表現を自然に使いましょう。また、豊かな表情で話すと、声の表現も豊かになります。
○視線
できるだけ、聴き手に視線を向けて話をすることです。ずっと手元のメモを見ているのではなく、聴き手と視線を合わせ、相手の反応を受けとめながら、話をしましょう。頷きながら熱心に聴いてくれる「こっくりさん」を見つけ、その人に語りかけるつもりで話すと自信を持って、落ち着いて話をすることができます。
次回は、披露宴スピーチの文例に沿って、これまでのポイントをまとめてお伝え致します。
来週水曜日に配信予定です。
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