【経営者に求められるスピーチ力】[2]話す前の3P

川邊暁美

川邊暁美

テーマ:心に響くスピーチの極意

【経営者に求められるスピーチ力】[1]でご紹介した「話し方セルフチェックリスト」の1.「挨拶もスピーチもいつもぶっつけ本番!出たとこ勝負!」にチェックが入っている人は、要注意です。

あなたは、話す目的や自分に求められる役割、聴き手の存在をなおざりにしていませんか?

挨拶でもスピーチでも、成功したいと思ったら、必ず、話す前の準備が必要です。

準備はまず、 「3P分析」、即ち、PURPOSE(目的)、PEOPLE(聴衆)、PLACE (場所)の分析をし、戦略を立てることから始めましょう。

「PURPOSE(目的)」
その場がどんな目的、趣旨のもとに開かれた場であるのか、

「PEOPLE(聴衆)」そこに集まっている聴き手はどんな層であるのか、性別、職業、地域性は?そして、関心を持っているのは何か、自分に期待されているのはどんな役割か、

「PLACE (場所)」
場所の雰囲気や広さはどうか、どんな状況で話すのか、マイクはあるのか、演台は?

何のために話すのか?誰に話すのか?どこで話すのか?
この「3P」をしっかりと確認することで、おのずと話のスタンス、「何を話すか」が定まってきます。

そもそも、「何を話したらよいかわからない」から、準備のしようがなく、「出たとこ勝負」「ぶっつけ本番」になってしまうのです。
3P分析は、話し手としての責任を果たし、その場での信頼を得るためには欠かせない、ファーストステップです。
 
経営者として社員に話すときも、今、社員たちがトップに求めているのは何か、
 どんな姿勢、メッセージを発信することでモチベーションが上がるのか、効果的に伝えるのはどういう場がよいかなどを考えて、伝えてみてください。
 相手への響き方、伝わり方が格段に変わってきます。

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川邊暁美
専門家

川邊暁美(アナウンサー)

言の葉OFFICE かのん

NHKニュースキャスターのキャリアがあるから、明瞭で説得力のある声の使い方、話の構成、言葉の選び方など「伝わる声と話し方」をトータルで指導することができます。原稿のブラッシュアップもサポート致します。

川邊暁美プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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