DJポリスに学ぶ相手の心をつかむ話術
【経営者に求められるスピーチ力】[1]でご紹介した「話し方セルフチェックリスト」の1.「挨拶もスピーチもいつもぶっつけ本番!出たとこ勝負!」にチェックが入っている人は、要注意です。
あなたは、話す目的や自分に求められる役割、聴き手の存在をなおざりにしていませんか?
挨拶でもスピーチでも、成功したいと思ったら、必ず、話す前の準備が必要です。
準備はまず、 「3P分析」、即ち、PURPOSE(目的)、PEOPLE(聴衆)、PLACE (場所)の分析をし、戦略を立てることから始めましょう。
「PURPOSE(目的)」
その場がどんな目的、趣旨のもとに開かれた場であるのか、
「PEOPLE(聴衆)」そこに集まっている聴き手はどんな層であるのか、性別、職業、地域性は?そして、関心を持っているのは何か、自分に期待されているのはどんな役割か、
「PLACE (場所)」
場所の雰囲気や広さはどうか、どんな状況で話すのか、マイクはあるのか、演台は?
何のために話すのか?誰に話すのか?どこで話すのか?
この「3P」をしっかりと確認することで、おのずと話のスタンス、「何を話すか」が定まってきます。
そもそも、「何を話したらよいかわからない」から、準備のしようがなく、「出たとこ勝負」「ぶっつけ本番」になってしまうのです。
3P分析は、話し手としての責任を果たし、その場での信頼を得るためには欠かせない、ファーストステップです。
経営者として社員に話すときも、今、社員たちがトップに求めているのは何か、
どんな姿勢、メッセージを発信することでモチベーションが上がるのか、効果的に伝えるのはどういう場がよいかなどを考えて、伝えてみてください。
相手への響き方、伝わり方が格段に変わってきます。