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武本尚

家賃より安い「リフレッシュ住宅」販売のプロ

武本尚(たけもとたかし) / 不動産コンサルタント

株式会社アートランド

コラム

空き家売却のポイント!少しでも高く売るには?

2017年6月8日

テーマ:空き家

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 畳 掃除畳 張り替え耐震補強

空き家をそのままにしておくのは、維持費や税金がかかります。かといって、実家をすぐに手放すのは抵抗があるという方も多いと思いますが、地方や過疎地にある空き家は、売れなくなるというリスクもあります。

売れる時に売っておくのもひとつの考え方でしょう。少しでも高く売るためには、不動産業者や買い手に「良い物件」だと思われることが大切です。ちょっとした努力をすれば、イメージアップにつなげることができます。

その空き家、いくらで売れるかをチェック

基本は不動産会社に査定してもらうことから始まりますが、その前にネットで検索して、だいたいの相場感をつかんでおくと良いと思います。

最近は物件の情報を入力するだけで、複数の不動産会社の査定を受けられるインターネットのサイトがあります。

しかしこの場合、周辺の物件の取引実績などから、おおよその査定額を提示しているだけで、実際その値段で買い取ってくれるわけではありませんので、あくまでも参考程度にとらえておくのが良いでしょう。

また新聞の折り込みチラシなどもこまめにチェックをし、近くに売り出されている物件があれば、価格を把握しておくこともおすすめします。

ただし、売り出されている価格よりも成約する価格は一般的に安くなるものですので、心にとめておいてください。

また、国土交通省が運営している「土地総合情報システム」というサイトでも、全国の不動産の取引価格、地価公示、都道府県地価調査のデータが検索できるので、ある程度の目安にはなります。

国税庁が固定資産税や相続税を算出するために公表している路線価も参考にはなりますが、売買価格はケースバイケースで、実際は半値以下になりことも珍しくありません。

高い評価に惑わされない

不動産の売買は個人と個人の取引ですが、不動産業者に仲介を依頼する場合がほとんどです。

複数の会社に依頼する場合、一番高い値段をつけた業者が一番いいとも限りません。相場を超えた価格で売りに出しても買い手がつかず、結局はずるずる値下げすることになり、不評な物件というイメージを買い手に与えてしまうかもしれません。

高い査定よりも現実的な査定をする業者を選びたいものです。
アートランドの場合、買い取り専門業者ですから実際に買取価格を提示しています。目安として買取価格の査定を依頼してみてはいかがでしょうか。

空き家を少しでも高く売るためには

少しでも良い条件で物件を売るためには、単純ですが、きれいであることが大切です。

管理の行き届いていない住宅は魅力も半減します。荷物の整理をし、いらないものは捨て、スッキリさせます。自分で掃除をすることができなければ、ハウスクリーニングを業者に依頼しましょう。これをやるかやらないかで、住まいの価値が変わってきます。

特に汚れていると印象が悪くなるのは水廻りです。お風呂、トイレ、キッチンなどは使える状態であったとしても、汚れていたら買い手の気持ちが下がってしまいます。

室内だけでなく、庭木や雑草の手入れもしておいたほうが良いでしょう。

高く売るためにはなんといっても第一印象が大事です。暗い、湿っぽいなどの印象を与えないよう、こまめに換気をし、清潔な環境を保ち、購入希望者がいつでも内覧できるようにしておくことが大切です。

詳しい情報を開示する

中古住宅といえども、決して安い買い物ではありませんので、買い手にしてみれば、少しでも情報が欲しいところです。家についての詳しい情報を公開することは、買い手の不安を取り除くことになります。

また、不利な情報であっても誠実に伝えることで、かえって信頼され、プラスに働くこともあります。最低限、次のような情報は伝えたいところです。

・築年数
・改修工事の有無と時期
・これまでの使われ方、どのように維持管理をしてきたか
・手放す理由
・周囲の環境など

買い主の要望にどこまで応えるか

破損や不具合もできるだけ修理しておきたいところです。これらに費用をかけたとしても、高く売れるという保証はないものの、売ると決めたら最低限のことはやっておかないと、いつまでも買い手がつかず売れ残る可能性があります。

あるいは買い手の側から壁紙を張り替えてほしいとか、畳を入れ替えてほしいなどの要望があるかもしれません。

そういった要望には損をしない範囲で応えるようにしたほうが良いと思われます。買い手にとっては売り主の人柄や態度が購入意欲に影響するからです。

耐震診断を受ける

家を売却する場合、安全性の確認は必須です。特に築年数の古い家は旧耐震基準で建てられている可能性があり、耐震性に不安があります。

耐震診断を受けるのには費用がかかりますが、自治体で補助金が出る場合が多いです。しかし、耐震補強工事が必要と診断された場合、工事をせずに現状のまま売却するならば、買い手からその費用分の値引きを交渉されるかもしれません。

売った後の責任問題のない売り方があります。
売れたのはいいけど、売った後で買主から家の瑕疵保険責任を追求されることがあります。
この問題を回避する売り方があります。
買い取り業者に、一切売った後の責任は免除するとの条件で売る方法です。
一般的に業者買取の場合はこの免責条件を付けてくれます。

以上のように、古い空き家の場合、売れる見込みがあるか、あるならどのくらいで売れるのかを見極め、予算を決めて手入れをすることが肝心です。依頼した不動産業者とよく相談することをおすすめします。

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