「中立」という幻想 ~メディア編~
以前のコラムで私は、「平均的な弁護士よりはコンピューターに強いと思う」と書かせていただきました。
なぜ私がコンピューターに強いのか?
これは「理科が好きだから」という理由以外には思いつきません。
理科が好き
私は、高校生のころから理科と社会の科目が好きで、英語、数学、国語があまり好きではありませんでした。おかげで、進路には大いに悩みました(笑)。
最終的に、より苦手な数学を捨てて、文系に進むことにしました。
しかし、数学が苦手にもかかわらず、なぜか理科系の科目は好きでした。公式や計算など数字もたくさん使うのに、成績も悪くはありませんでした。生物の授業は理系の人と一緒に最後まで学びました。
その経験が生きて、今では医学的知識を利用する事件で大いに役に立っています。「好きこそものの上手なれ」といいますが、確かに好きなことはよく覚えられたりするものです。
理系と文系のパイプ役
もちろん、大学で専門的な知識を学んだわけではありませんから、本当の専門家といえるようなレベルにはありません。
ですが、「専門家と素人のパイプ役」として、「理系の専門的な知識をわかりやすく伝える」ということに関しては、意外と向いているのではないかと考えるようになりました。
医療事故事件はもちろん、交通事故のけがや後遺症のこと、インターネットにかかわるトラブル、それに最近の話題でいえば原子力発電や放射線、放射能のことなどについても、日々興味を持って新たな知識を得て、業務に生かそうと考えています。
相談の場や依頼事件で生かしていくことはもちろん、機会があれば、より多くの人に様々な形で「理系の専門的な知識をわかりやすく伝える」ことを実現していければと思っています。