相続の落とし穴 ~再婚後の養子縁組~
相続に関する相談も多い
私がもっとも力を入れている相談分野は、医療事故や交通事故など、医療知識に関する分野です。
ですが、相談を受ける割合が一番多いのは、家庭問題に関係する相談です。
その中でも特に多いのは、離婚や子どもの養育費などの相談ですが、そのほかで意外に多いのは相続の相談です。
相続問題は早めに相談してください
みなさん、相続や遺言と聞くと、死ぬ間際のこと、死んでからのことだから、まだ先のことだと思っているのではないでしょうか。
また、親族間で揉めているという印象を持たれたくないと思い、相談することを敬遠しがちになってしまうのではないでしょうか。
実際、相続の相談でいらっしゃる方のほとんどは、他の相続人と揉めてから相談に来ます。
しかし、実際にそのような状況になってから相談を受けたのでは、時間が足りない、手段が選べない、気持ちの余裕がないなどの理由から、皆さんが心から納得する解決を図れなくなってしまうこともあります。
弁護士の立場からすると、もっと早く相談に来てくれていれば、紛争予防策をお伝えしたり、あらかじめ資料を確保しておくよう伝えたりして、もっとよい解決が可能だったのではないかと思うケースが少なからずあります。
相続問題は、「事前準備」が最も大事だといっても過言ではありません。
先の話などと考えず、わからないことがあれば、早めに弁護士に相談することをお勧めします。
こんな場面で相談してください
生前のうちに、相続をすると誰に相続分が行くことになるのか確認する。その結果が自分の思いと違うのであれば、遺言を書くアドバイスをもらう。
身内の方が亡くなったとき、様々な手続をしなければならないので、どのような手続をしたらよいか、そのためにどんな書類が必要なのかを相談する。
相続の取り分で相続人同士がもめているので、話し合いや裁判のことを相談する。
ほかにも様々な場面が考えられます。
弁護士は、みなさんが思っている以上に、裁判以外の場でお役に立てると思います。相談だけでも構いませんので、ぜひ相談してみてください。