「何回言わせれば気が済むの?」その前に!子どもの学力向上を支えるための3つの前提
皆様こんにちは。
学びに向き合う心を整える
自主自律の塾
「共生舎」の髙橋です。
春の不安定な天候も
少し落ち着いてきましたね。
とはいえ、
台風の影響もあってか、
大雨が猛威を振るっている
地域もあるのですね…
大雨に見舞われている
地域の皆様には
心よりお見舞い申し上げます。
さて、学習指導要領における
「主体的・対話的で深い学び」が
昨年の高校での適用により
すべての教育課程において
適用されることとなりました。
中学校でも、2021年度より
・「知識・技能」
・「思考・判断・表現」
・「主体的に学習に取り組む態度」
の3項目で、各科目の評定を
行うこととなりました。
とはいえ、
「主体的に学習に取り組む態度」
つまり
「自分から学びを深めようとする」
というところまで
我が子は達しているのか?
達することができるのか?
とお悩みではないでしょうか。
そこで、今回は、
「主体的に学習に取り組む態度」
を育むための3つのポイントを
ご紹介したいと思います。
「そんなのムリだよ」
「わかってるけどね」
という方にも向けて、
結構踏み込んだお話も
したいと思います。
(↑当教室の日常。
学生さんが学びの主役
というコンセプト、
そのままの場面です)
ポイント1 信じて見守る機会を作る
「見守る」と聞くと、
「自分が親/指導者として
何もしないことか?」
と思われるかもしれません。
しかし、見守るということと
何もしないということは
必ずしも一緒ではありません。
見守るということは、
「やり方が違ったとしても、
ある程度自分の力で進ませ、
困ったときに手を差し伸べる
心の準備をしておく」
ということです。
なにも、ひとつひとつ細かく
見てというわけでもなく、
子どものすべての問いに
答えようとする必要もないと
私は考えています。
しかし、大切なのは「信頼関係」。
それも、
勉強する/しないという
約束を守るかどうか以前に
「弱音を吐いても聞いてほしい」
「また前に進む力がほしい」
という子どもの願いに
大人が答えられるか?
というところでは
ないでしょうか。
ポイント2 子どもの考えを聞く
大人の方には、
ぜひ思い出してほしいのですが、
自分が子供だったころ、
「そういうものだから覚えろ」
「そういうものだから黙って従え」
と言われて、
それをすんなりと
受け入れることが
できたでしょうか?
なんの疑いの気持ちも、
疑問に思う気持ちもなく、
「そういうものだ」と
割り切れたでしょうか?
私は、変わっている子だった
という自覚があったので、
その「あたりまえ」が
本当にそうなのかを
結構まともに考えてしまう
そんな少年でした。
そんなときに、話のすべてを
わかってくれないまでも、
「その考え方は面白いね」
「もう少し聞かせてくれる?」
と興味を寄せてもらうだけでも
嬉しかったのを覚えています。
また、心の中でとどめるつもりの
「大人の世界ではそうはいかない」
などの裏メッセージは、
子どもにはすぐに
勘づかれてしまいます。
自分とは独立した人格のある
一人の人としての意見に
耳を傾けるという時間も
作ってもよいのでは、と考えます。
ポイント3 話題にメリハリを
だんだん学年が上がると
口を開けば
「勉強したの?」
という会話になりがちでは
ありませんでしょうか?
もちろん、
見守る大人としては
心配ごとの一つであるのは
言うまでもありません。
しかし、
言われる側としては、
口を開けばそういう話題、
そして普段の会話ですら、
勉強の出来不出来や
学習時間の多い少ないを
引き合いに出されては、
気持ちのやり場に
困ってしまうというものです。
勉強のことを忘れる時間、
家族として楽しむ時間、
そういう時間も
あっても良いと思います。
そして、そういう時間では、
学習時間の多い少ないや
テストの出来不出来などに
絡めた話のしかたは
避けておきたいものです。
まだまだありますが、まとめ。
①信じて見守る時間を増やす
②子どもの考えを聞く
③話題にメリハリを
ということで、
子どもがどの場面で
どういった思考をして、
どういった発言をするかは、
大人たちのそれを
実はよく観察して
無意識のうちに真似ている
ということもよくあります。
なにかひとつでも、
取り入れてみよう、と思える
内容がありましたら
幸いに思います。