プロを名乗るエセ掃除屋 ~エアコン清掃を「プロ」に任せる危険~①
【エアコン編③】
プロを名乗るエセ掃除屋
~壊した。でも交換する部品がない~
エアコンクリーニングで、
ルーバーを割ってしまった私。
結論から言うと、
そのエアコンは直しました。
まずお客様に謝りました。
そしてメーカーへ連絡。
型番を確認して、交換部品を探してもらいました。
幸い、
部品があった。
当然、その費用はこちらで負担しました。
私が壊したんですから。
新しい部品へ交換して終了。
これで済みました。
ただ、
今考えると、
部品があったから済んだ話なんです。
――――――――――――――――
エアコンは年数が経つと、
プラスチックの部品そのものが弱くなってきます。
見た目は普通。
触った感じも普通。
でも、少し力をかけた瞬間、
パキッ。
これは本当にあります。
特にルーバー周辺は、
外すために多少なりとも部品へ力がかかる。
だから私は今でも慎重になります。
そしてもう一つ。
古いエアコンの場合、
壊れた部品そのものが、もう手に入らないことがあります。
メーカーは、製造を終了した製品の部品を永久に持っているわけではありません。
一般的にエアコンは、製造終了から一定期間が過ぎると、補修部品がなくなっていきます。
だから8年、10年、それ以上経ったエアコンでは、
「壊れたら新品の部品に交換すればいい」
が通用しないことがある。
ここが怖い。
――――――――――――――――
例えば、
10年以上使っているエアコン。
普通に動いている。
冷房も効く。
お客様は、
「まだ使えるから掃除して、あと何年か使おう」
と思っている。
そこへ掃除屋が来る。
分解する。
パキッ。
ルーバーが壊れる。
メーカーに聞く。
「部品ありません」
どうします?
掃除する前までは普通に使えていたんです。
それを、
きれいにするために呼んだ掃除屋が壊した。
直せない。
最悪の場合、
エアコンそのものをどうするかという話になる。
だから私は、
古いエアコンの場合、
作業前の説明がものすごく大事だと思っています。
「年数が経っているので、樹脂部品が劣化している可能性があります」
「分解時に破損する可能性があります」
「万が一破損した場合、メーカーに部品が残っていない可能性もあります」
ここまで説明する。
その上で、
やるのか。
やらないのか。
決めてもらう。
――――――――――――――――
お客様側にも一つだけ言いたいことがあります。
古いエアコンのクリーニングを頼むなら、
作業員に聞いてみてください。
「これ、結構古いんですけど大丈夫ですか?」
そのとき、
「大丈夫ですよ!」
で終わるのか。
それとも、
年式を確認する。
型番を見る。
部品の状態を見る。
破損の可能性を説明する。
その違いは結構大きいと思います。
そして、分解するところを最初だけ一緒に確認しておく。
これは掃除屋を疑えという話ではありません。
お互いのためです。
――――――――――――――――
私は掃除屋を始めたばかりの頃、
ルーバーを割りました。
原因は、
古かったからでもない。
外し方を知らなかったからでもない。
急いだからです。
しかも、
一番慎重にやらなければならない場所だと知っていた。
だから言い訳はできません。
謝る。
部品を探す。
こちらで費用を負担して直す。
それで終わりました。
でも、
もしあのとき部品がなかったら。
今考えても嫌ですね。
――――――――――――――――
プロって何だろう。
最近よく考えます。
失敗しない人?
そんな人、多分いません。
私も失敗しています。
でも、
壊したら報告する。
ごまかさない。
自分のミスなら責任を取る。
壊れる可能性があるなら、先に説明する。
そして、
同じ失敗を繰り返さない。
少なくとも、
そのくらいは必要だと思います。
私は当時、
制服を着て、
道具を持って、
お客様からお金をいただいていました。
名刺にもプロらしいことが書いてあったと思います。
でも、
今振り返れば、
まだまだでした。
プロを名乗るエセ掃除屋。
今回も、
私自身の話でした。
エアコン編 【完】
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