業界歴40年以上の実績で、監視カメラ、LANの設置、電話工事などを道内全域で展開（2/3）

施工も営業もできるセールスエンジニアとして活躍し、30歳を機に独立

　吉田さんは、1963年に久遠郡せたな町(旧瀬棚町)で生まれました。旧北海道電波専門学校を経て、監視カメラや通信設備の工事を手掛ける事業者に入社。3年間施工スタッフとして勤務した後、同僚が立ち上げた新会社に誘われ、転職しました。

　新しい職場でも身に付けた技術を生かし数年後、社内に営業職員が不足していたためセールス・工事と併用していました。

　「昔は、事務所に電話を引くとなれば営業がお客さまの元へ伺って打ち合わせをし、その後施工担当が現地を確認して見積もりを出し、再び営業にバトンタッチしてお客さまに提示するといった流れでした。見積書の提出までに2～3日かかるわけですが、私は前社で現場に携わっていたため、お伺いした日に見積書を作成できたので、お客さまから重宝してもらえました」

　当時、名刺に「セールスエンジニア」を意味する「SE」の2文字が入っていたという吉田さん。かばんの中には、常にドライバーやニッパーなどの道具を携帯し、機器の不調があると聞けば、その場ですぐに直していました。

　顧客からは「予算もすぐに分かり、不具合への対処もスピーディー」と好評で引き合いが多かったものの、バブルがはじけ成績も低迷。転職を考え始めた吉田さんの元には「うちに来ないか」と、多業種の顧客から勧誘がいくつもあったそう。
　「既存のお客さまのフォローができるよう、この業界にいたいと考え30歳の節目を迎えたので、独立を決意したのです」

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