理想のマイホームづくりを設計から施工、引き渡しまでトータルでサポート（2/3）

施主に寄り添い「少しでも力になれたら」との思いで起業

　実家が建築業を営んでいたことから「自身も建築の道を進もう」と考えていたという大西さん。高校卒業後は、「2×4（ツーバイフォー）工法」や大工の技術を学ぶため、カナダに3年間留学しました。

　「日本は建築にまつわる法律が厳しいため、カナダの基準で家を建てることはできません。でも、景観にあわせて建物をデザインするなど、街づくりにもつながる建築のノウハウを（カナダで）学ぶことができました」

　帰国後は、家業を20年ほど手伝うとともに、並行して2010年には木材メーカーの三津橋産業へ入社し、木材販売の営業を経験。2017年からは建設業者のエスデー建設で、商業建築の現場管理に従事しました。

　長く建築業に身を置く中で、「自分の家のことで悩んでいる人が大勢いる」と知った大西さんは「困っている人のために少しでも力になれたら」と2018年1月11日に、株式会社COMDORを起業しました。

　「組織にいると、自分の判断で動くことが難しいのですが、独立してからはお客さまに対しての回答も早くなり、私の裁量で物事を動かして行くことができるようになりました」

　施主の要望に応えるために、打ち合わせの時間をしっかり取り、入念にヒアリングする大西さん。顧客満足度も高く、リピーターが多いそうです。

　「お客さまとの会話の内容は全てメモし、複写したものをその場でお渡しします。そうすることで『言った、言わない』のトラブルを防ぐことができ、安心材料にもつながります。各業務が分業の場合、営業が聞き取っても作業するのは現場の人なので行き違いが発生することもあります。私は、営業も工事も自ら行うので責任重大であり、絶対に手を抜きません」

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