知らないと損する『資産の分散』
右肩上がりの収入増が期待できないなら
お客さんから
「どうすればお金持ちになれますか?」
と相談されることがあります。
「シンプルに言えば①収入を増やす ②支出を減らす ③利回りを上げる だけですね」
と答えています。
①②は理解できても③を理解して行動している人は少ないです。
物価上昇が続く現在、お金は持っているだけではどんどん価値が下がります。
大手銀行の定期預金は年利0.002%です。
銀行に1000万円預けて(貸して)も1年後に200円しかもらえません(しかも約20%課税されます)。
物価上昇率が3%とか4%などニュースなどで報道されています。
もしこの物価上昇が続くとすると、、、
例えば現在500万円で購入できる車があるとします。
1年後に520万円、2年後に540.8万円、3年後に562.4万円、10年後には740万円にもなります。
年収500万円の人が10年後に年収740万円を超えているならいいですが、現状の日本では厳しそうですよね。
ですから物価上昇に負けないようお金に働いてもらわなければならないのです。
つまり預貯金だけでは完全に物価上昇に負けています。
長期的に見れば世界経済の成長率は今後も3〜4%上昇すると言われています。
新興国ではまだまだ人口が増えますし、より自由で豊かで安全な暮らしを求めた経済活動が行われます。
『長期・分散・積立』が投資の王道
そう考えると5%程度の運用利回りを得ることは決して難しいことではありません(もちろん短期で見れば良いときも悪いときもあります)。
じゃあどうやって年利5%で運用するかというと『長期・分散・積立投資』が一番取り組みやすい、投資の王道です。
簡単な積立投資シミュレーションをしてみましょう。
夫婦で頑張って毎月8万円、30年間、積立投資をしたとします。
この間年利5%のリターンが得られたとします。
30年後の積立元本は8万円×12ヶ月×30年=2880万円
運用益は約3778万円
運用総額は約6658万円になります。
ただし投資なので上下のブレは必ずあります。
しかしドルコスト平均法によって、高いときには少量、安いときに大量に購入することで、長期投資ではブレ幅が小さくなります(負ける確率が低い)。
出典:楽天証券「積立かんたんシミュレーション」
具体的には世界経済の成長に投資する低コストなインデックスファンド(投資信託)を、手取り収入の一部で毎月定額積立投資することです。
短期間で大儲けすることはできませんが、複利効果で雪だるま式に資産形成ができます。
私自身、15年間積立投資をやっていますが、心の底から「やっててよかった」と思います。
ネットで優良な情報が無料で手に入る時代です。
ここまで書いた内容ももっと親切・丁寧に解説してくれているものもあるでしょう。
しかしそれを「知る」→「理解する」→「行動する」となると実際に「行動する』人はまだまだ少ないです。
せっかく勇気を出して行動しても、一部の悪い金融機関に手数料の高い商品を買わされて、数年後には「良い商品が出ました」と買い替えさせて(買い替えコストを負担させられる)。
相談無料なのには理由があると考えるべきです。
立派なビルを持ち、多くの社員を抱えて、宣伝広告をしている企業がなぜ相談無料なのか。
ちなみに私も現在は初回相談無料にしています。
その理由は相談の心理的ハードルを下げることと、相性を確認してもらうことです。
基本的に無料相談だけで解決しないので、有料相談を利用するかしないかはお客様が決めていただけばOKです。
話が脱線しました。
多くの人がすぐに使う予定のないお金を増えない場所に置いたまま(お金を働かせていない)です。
私からしたらそれは本当に「もったいない」です。
余裕資金をいきなり全額投資する必要はありません。ごく一部に働きに出てもらうことから資産形成の第一歩が始まります。
知る→わかる→できる→続ける
このコラムを読んで「わかる」になったら、実際に行動して「できる」になって「続ける」だけです。
現状を帰るには一歩踏み出す勇気が必要です。