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コラム

今を楽しみつつ未来に備えよう!アリでもなくキリギリスでもない生き方

2022年6月16日

テーマ:節約

コラムカテゴリ:お金・保険

コラムキーワード: FP 無料相談ファイナンシャルプランナー 相談ライフプラン 相談

チャート

2022年4月の消費者物価上昇率が生鮮食品を除く総合で前年同月比2.1%に達しました。
日本銀行は、2013年1月に「物価安定の目標」を消費者物価の前年比上昇率2%と定め、これをできるだけ早期に実現するという約束をしていました。
ついに2%を超えたのです。

アメリカやユーロ圏では物価上昇率が8%や9%にもなっているので、数値だけ見れば日本の物価上昇はまだ穏やかなものです。

しかし私たち一般消費者にとってはじわじわと物価上昇する状況に不安を持っています。
ガソリン代、光熱費、食料品、あらゆるものはしばらく物価上昇が続きそうです。
物価上昇に負けない賃金上昇があれば経済成長状態なのですが。
残念ながら日本は平均年収が30年もほぼ横ばい、物価もほとんどあがりませんでした。

そんな中、増税、社会保険料の増加、物価上昇で実質所得が減っています。

そうなると、どうにかして支出を減らす工夫をしなければならなくなります。

しかし国民が節約することばかり考えているようでは、経済成長が期待できません。
安いものやサービスしか売れなければ企業業績は苦しくなり、労働者の賃金が増えません。
ますます安価なものやサービスを求めるようになります。

収入が増え、モノやサービスが売れ、企業の売上が伸びて、さらに収入が増える。
この循環を起こさなければ日本はますます沈没していきます。

そんなわけで今回のテーマは
「キリギリスはもう少し節約するべきだけど、アリはもっと遊ぶべきだ」
です。

このコラムを読めば、節約ばかりではなく今を楽しむことも大切であることがわかります。

結論を一言でいうと
「今を楽しみつつ未来に備える、メリハリとバランス感覚が大切」
です。


収入がなかなか増えないから節約するしかない


お金がない

上述のように、日本は長く平均年収が横ばい、つまり給与所得がほとんど増えない状況が続いています。
にもかかわらず、消費増税、社会保険料の負担増などがあったので手取り収入が減っている人も多くいます。

そうなると
「できるだけ安いものを」
という考えが多くなってしまうのも仕方ありません。

さらには少子高齢化で老後生活に不安を感じている人も多いです。

ですから
「将来に備えてお金を貯めたい」

と考えている人はかなり多いように感じます。



しかし日本は世界トップレベルの社会保障があります。

  • 公的年金制度
  • 
公的医療保険制度

  • 雇用保険

  • 労災保険
  • 
介護保険


これらがあれば絶望的な状況にはなりにくいです。

これらの社会保険に少なくない保険料を払っています(会社員であれば給料天引きされています)。

ただ多くの人は社会保障制度を詳しく理解している人は少ないので
「備えなければ」
という気持ちが強いようです。

アリとキリギリスで言えば、日本人はどちらかというとアリタイプが多いです。
頑張って、我慢して働いて、節約して、将来に備える。

じゃんじゃんお金を使って楽しまなきゃ損!という楽観的なタイプは日本人に少ないですよね。

私は
「キリギリスはもう少し節約するべきだけど、アリはもっと遊ぶべきだ」
という台詞が好きです。

「定年まで我慢してイヤイヤ働いて、老後はのんびり」
と思っていても、人生はいつどうなるかわかりません。

定年時に1億円貯めても死んでしまったらそれまでです。
「楽しい人生だったな」
と言えるでしょうか。
そう言えるためには
「今を楽しみつつ将来に備える」
スタンスが大切ではないでしょうか。

重要なことは3つ


背景

キリギリスのように浪費ばかりでは将来が心配。
アリのように我慢ばかりでは人生を楽しめないかもしれない。
メリハリとバランス感覚が大切です。

重要なポイントを3つあげていきます。

①節約と倹約のちがい


節約


資産家と呼ばれるような人たちに共通するのは『無駄遣いはしないけど、使うべきところではしっかり使う』ことです。
必要のないものにはお金を払うことを嫌いますが、価値があると思うものには惜しまず使います。

高層マンションに住んだり、高級車を何台も所有したり、毎晩パーティーをしたり。
資産家の多くはそういうのは『無駄』と考えます。

しかし趣味や友人との時間など、自分にとって価値があると考えているものには惜しまず使っています。

お金持ちは節約家ではなく倹約家であるとよく言われます。
ここでの節約と倹約の違いは

節約:あらゆる支出を削減する
倹約:無駄なもの、無意味なものの支出を削減する

というイメージですね。

例えば倹約家であれば、タクシーは利用することも多いでしょう。
タクシーなら10分で行けるのに、お金を節約したくて駅まであるいて電車に乗ったり、歩いていくのが無駄だと感じるからです。
短時間で快適に移動できるタクシーに価値を感じて支出しているんですね。
もちろん「健康のために」など目的を持って歩いて移動することはあるでしょう。

見栄を張るためにお金を使っていませんか?
食事や趣味など自分にとって大切なものまで節約していませんか?

FPがいろんな節約術を発信していますが、私は無理なくできる固定費の削減をおすすめします。
毎月の家賃や生命保険料、車の維持費、ケータイ料金などなど。
一度頑張れば効果がずっと続きます。
もちろん自分にとって価値があるものなら無理に削減する必要はありません。


②高収入=お金持ちとは限らない



お金持ち

高収入な人は高支出であることが多いです。
世間一般のお金持ちのイメージです。
これはキリギリス的生活と言えるかもしれませんね。

一度生活レベルと上げると下げることは難しいです。
「周りからどう見られているか」
を気にするようになり、自分にとって価値があるとは言えない支出が増えます。

「人生を楽しんでいる!」
と言えるのならそれもいいのですが、収入が減ったときが心配です。
高収入であるなら収入の一部を貯蓄したり運用して将来に備えておきたいですね。


③お金は便利な道具だけど、使わなければ役に立たない


道具

「お金が大事!頑張って働いてどんどん貯蓄してます!」
勤勉な日本人に多いタイプです。

では
「今の人生を楽しんでいますか?」
の質問に対して
「定年後はのんびり過ごしたい」
と答える人、結構います。

将来に備えることは素晴らしいのですが、明日不幸にも事故にあってしまい死んでしまったらどうでしょうか。
1億円貯めて定年を迎えた翌日死んでしまったら、、、

「定年後は旅行や趣味を楽しみたい」
と思っていても、十分楽しめるほど健康ではないかもしれません。

ですからやはり「今」という時間を大切にしなければいけません。
家族がいるならたくさんの思い出を作っておくべきですし、大好きな趣味や行ってみたい土地にも旅行するべきです。

お金は便利な道具ですが、道具は使わないと意味がありません。
中国のことわざに
「お金と牛の糞は同じ。懐に入れておくと臭くて叶わないけど、畑に撒けばたくさん収穫できる」
というものがあります。

大事に持ってるだけでは何の役にも立ちません。

すべて使い切ってしまうと困りますが、便利な道具であるお金は使うためのものです。
生活が豊かになるものを買ったり、人を喜ばせたり、世の中のために投資したり。
そうやってみんながお金を使うことで経済は回るのです。
お金は経済の血液です。
日本はみんなが必死にお金を溜め込んでいるので、血流が悪くなり経済が滞っています。

ちなみにそういう点で投資というのは、お金を懐に入れておかず、世界中の企業活動に役立って「ありがとう」といって少し増えて戻ってくるものです。
長期投資ではそれをずっと繰り返しているのです。

まとめ


風景

あなたは今の人生を存分に楽しんでいますか?
日本経済は元気がないですし、少子高齢社会ですし、自然災害も多い国です。
どうしても不安な気持ちから節約して将来に備える気持ちが強くなります。

でも人生ってあっと言う間に過ぎていきます。
なくなる時に
「あのときあれをやっておけばよかったな」
と言いたくないですよね。

ですから
『今を楽しみつつ未来に備える』
『メリハリとバランス感覚が大切』
を意識して日々を楽しみながら生きていきたいですね!

もしあなたが節約に夢中になりすぎているなら、自分の中で優先順位の高いものに年間の予算を立ててしまいましょう。
散財する必要はなく、心が満たされるような使い方をしたいですね。

将来に備えるために簡単にできるのは、まず生活防衛資金を貯めます。
生活防衛資金とは、会社員であれば1ヶ月の生活費×半年〜1年分です。
生活防衛資金が貯まっているなら、手取り収入の一部を積立貯蓄または積立投資しましょう。
無理のない範囲で給料天引きで積み立ててしまえば、残ったお金で今を楽しむために使うことができます。

この記事を書いたプロ

吉井徹

投資歴10年以上、ファイナンシャル・プランニングのプロ

吉井徹(YOC)

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