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素材から考える これからの住まい

テーマ:広島家づくり

建築は詩
家は、どんな素材でできているのか。
普段はあまり意識されないことかもしれません。

けれど少し視点を変えてみると、
現代の住まいは多くの素材に支えられていることに気づきます。

たとえば外壁の下には、雨を防ぐための防水シートがあり、
断熱のためにウレタンや発泡系の素材が使われています。

床や壁の仕上げにも、ビニールクロスや合板など、
均一で扱いやすい材料が多く使われています。

時代が、そうさせたのだと思います。

手をかけなくてもいいもの。
すぐに取り替えられるもの。
掃除が楽なもの。

暮らしの中に、それ以外にすることが増えていった時代。
家もまた、その流れの中でかたちを変えてきました。

その中には、石油から生まれた素材も多く含まれています。
防水や断熱といった性能を支えるために、
とても重要な役割を果たしてきました。

ほんの少し前まで、
それらに頼らない家は、特別なものではありませんでした。

木の柱と梁で組まれ、
土壁や漆喰で湿気を調整し、
紙の障子で光をやわらかく取り入れる。

手をかけながら、直しながら、
長く使い続ける住まいがありました。

どちらが良いということではなく、
ただ、そうした選び方もあったということ。

そして今も、
その選択は、私たちの手の中に残っているように思います。

すべてを自然素材にするのではなく、
たとえば雨にさらされる部分にはしっかりとした防水を施し、
断熱も必要な分だけ取り入れる。

一方で、床や壁など日々触れる場所には、
無垢の木や塗り壁といった素材を選ぶ。

そうした使い分けも、ひとつの考え方です。

見えないところで性能を支えながら、
触れる場所には、自然の素材を選ぶこと。

その積み重ねが、
これからの住まいを少しずつ変えていくのかもしれません。

家は、時代に合わせて変わってきたものだからこそ、
これからもまた、選び直すことができるのだと思います。

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ねぎもとあやこ
専門家

ねぎもとあやこ(一級建築士)

建築設計 LEFTHANDS 一級建築士事務所

木造住宅や古民家再生の経験を生かし、環境や多様な暮らし方にあう計画を提案。日本の自然環境にある木材を生かし、構造・意匠・素材の木のリズムでととのえ、安心感と温もりに満ちた住空間を実現します。

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