リノベーション➃~80歳のライフシフト
既存建物のリノベーションや住まいづくりを検討されている方へ。
今回は、RC造のビルを住まいとして整えていく設計プロセスの一部をご紹介します。
暮らしに合わせて住宅設備を選ぶ
住宅設備の検討では、ショールームを実際に見て回りながら進めました。
例えば浴室は、入浴よりもシャワー中心の暮らしというお話があり、
使用後の掃除のしやすさを優先して選定しています。
限られた空間の中では、機能だけでなく、
少し色で遊びを持たせることも住まいの楽しさにつながります。
キッチンは「使い方」から考える
キッチンについては、天板に水を流しながら使いたいというご要望がありました。
また、持ち物が少ないため、収納扉を設けるよりも掃除のしやすさを優先し、
ステンレスのフレームキッチンを特注で計画しています。
最近は「見せる収納」「隠す収納」ではなく、
使い方に合わせて最適化するキッチンを選ばれる方も増えています。
既存RC建物における断熱の考え方
既存のRC建物を住まいとして使う場合、
断熱性能の確保はとても重要になります。
今回の計画では、RCの躯体の中に新たに空間をつくることで、
断熱の厚みを確保しつつ、
躯体から伝わる熱の影響を抑える計画としています。
特に重要なのが窓まわりです。
樹脂サッシやトリプルガラスを採用し、
全体として断熱等級6を目標にしています。
収納は「量」ではなく「関係」で考える
収納計画では、
すでに持ち物が整理されていることが大きな特徴でした。
どこに何を置くのかが明確であるため、
「とりあえず多くつくる」のではなく、
必要な場所に必要な分だけ計画しています。
収納は量ではなく、
暮らしとの関係の中で決まっていきます。
ランドリールームを暮らしの中心に
今回の計画で特徴的だったのが、ランドリールームの考え方です。
LDKの一角にガラスでゆるやかに仕切った空間を設け、
そこから直接テラスに出られるようにしました。
洗う・干すという動作が自然につながり、
毎日シーツを洗うような暮らしにも対応できる動線としています。
最近は共働きや生活スタイルの変化により、
洗濯動線を重視する住まいが増えています。
建物全体で考えることが重要
今回の計画では、2階の住まいだけでなく、
ビル全体の補修計画とあわせて設計を進めています。
外装や防水などを整えながら、
建物全体の中で住まいをどう位置づけるかを考えることが重要です。
設計は「見える化」で進める
基本設計の最後にはパースを作成し、
図面だけでは分かりにくい空間のイメージを共有しました。
特に今回のように台形の空間では、
実際の広がりを確認することがとても重要になります。
まとめ
住まいづくりでは、
間取りだけでなく、設備・断熱・収納・動線など、
複数の要素を重ねながら環境を整えていきます。
既存建物の活用やリノベーションでは、
そのバランスが特に重要になります。
住まいづくりや既存建物の活用について、
お気軽にご相談ください。


