経営者に必要な「胆力」とは何か? 「よく考える」この意味をよく考えて見ましょう!

中小企業の経営は、
経営者ひとりの判断に大きく左右されます。
売上を伸ばす判断。
投資を決める判断。
銀行と向き合う判断。
その一つひとつが、会社の未来を静かに形づくっています。
私は税理士として、これまで数百社の中小企業と向き合ってきました。
その中で、ある共通点に気づきました。
経営が苦しくなる原因の多くは、
能力や努力不足ではない。
経営者自身が気づいていない
「思考の癖」と、
銀行という組織の「制度のルール」。
この二つの“ズレ”が、
経営判断を少しずつ狂わせていくのです。
■ 経営者の中に潜む「5つの思考の癖」
私は、経営者が無意識に陥りやすい思考パターンを
**「経営者の5大疾病」**と呼んでいます。
分散してしまう
安く売ってしまう
数字から逃げてしまう
前のめりに突っ込んでしまう
断れずに抱え込んでしまう
これらは性格や意志の弱さではありません。
経営者という立場にある人ほど陥りやすい、構造的な癖です。
本人が気づかないまま繰り返されることで、
決算書や資金繰りに必ず痕跡が残ります。
■ 銀行は「人」ではなく「制度」で動く
一方で、金融機関にも独自の論理があります。
銀行は、
熱意
将来の夢
人柄
だけで融資判断をしているわけではありません。
内部格付け、保証協会、過去の決算数値など、
制度に基づいて判断する組織です。
この仕組みを知らずに銀行と向き合うと、
「なぜ分かってくれないのか」
という誤解や不安が生まれます。
しかし、制度を理解すれば、
銀行は決して敵ではなく、
異文化のパートナーになります。
■ 私が提唱する「財務部長機能」とは
私が重視しているのが
**「財務部長機能」**です。
これは、
会社に財務部長を雇うという意味ではありません。
経営者自身の中に、
数字を冷静に読む視点
思考の癖に気づく視点
銀行の制度を翻訳する視点
――こうした
**「もう一人の冷静な自分」**を育てること。
これが、財務部長機能です。
この視点が身につくと、
判断が安定する
資金繰りの不安が減る
銀行との関係が整理される
といった変化が、確実に起こります。
■ なぜ、私がこの考え方を大切にしているのか
私は、建設会社経営者の息子として育ちました。
父の会社は、誠実で、地域にも貢献していました。
しかし、
財務を理解していなかったことで、
会社は資金繰りに行き詰まり、破綻しました。
この経験が、
私が税理士として歩む原点です。
「どれだけ誠実でも、
財務が分からなければ会社は守れない。」
その想いを胸に、
実務を通じて磨いてきた考え方を
一冊の書籍にまとめました。
■ Kindle書籍のご案内(期間限定)
『中小企業に財務部長機能を!
―― あなたはもっと上に行ける ――』
現在、3日間限定で無料キャンペーンを実施しています。
数字に苦手意識がある経営者の方
銀行対応に不安を感じている方
成長しているのに漠然とした不安が消えない方
に、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。
経営のノウハウではなく、
経営の「見え方」が変わる本です。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0G4XXNVLT
■ 最後に
経営の差は、才能ではありません。
気づきと理解の差です。
自分の癖に気づき、
銀行のルールを理解し、
冷静な判断軸を持つ。
それだけで、
経営は確実に安定し、次のステージが見えてきます。
あなたは、もっと上に行ける。
そのための視点を、これからもお伝えしていきます。



