失敗したら、総括して下さい。
中小企業経営者にとって、経営において大きな支出となるのが
銀行借入の返済です。数年にわたり借入をしている場合、時折
借入を見直すことで無駄を減らし、経営改善に繋げることがで
きます。
銀行借入の見直しを行うためには、まず借入残高一覧表の作成
が便利です。借入残高一覧表は、銀行名、借入額、金利、借入
時期、返済年数、毎月の返済額と借入残高が一目で分かるよう
にまとめられた資料です。この表を活用して、借入の現状を把
握しましょう。
例えば、返済期間が残り2年を切った下記の借入が2本あると
します。
A:借入残高300万円 毎月返済額10万円
B:借入残高250万円 毎月返済額10万円
ここで、AとBの借入を返済する前提で、新たに1,000万
円の借入を返済期間5年で行うと、手元資金が450万円増加
したうえで、毎月の返済額が約3万円下がります。このように、
借り換えは、返済額を増やさずに手元資金を増やすことができ
るというメリットがあります。
もちろん、Aだけ、Bだけでも、借り換えにより返済額を増や
さずに手元資金を増やすことができます。ポイントは、5年返
済の3年目、10年返済の5年目など、返済期間の半分を経過
している借入に着目することです。
また、保証付き借入をプロパーにまとめることができれば、保
証協会の枠が空くとともに、既存借入の保証料が戻ってくる可
能性もあります。これは簡単な作業ではありませんが、見直し
の際に考慮するべき点です。
借入残高一覧表は、自身で使うだけでなく、金融機関との金利
交渉にも役立ちます。他金融機関よりも飛び抜けて金利が高い
金融機関がある場合は、一覧表で他行の金利水準を示して交渉
するのがスマートです。
複数本の借入があり、定期的な借入の見直しを行っていない企
業様は、是非ご相談ください。借入見直しによる経営改善の成
功事例も多数ありますので、貴社の課題に合わせた最適な解決
策を提供いたします。
○金融機関対応に関するご相談は、銀行融資プランナー協会
正会員事務所にて承っております。お気軽にご相談ください。
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