グループ会社を持つ企業の調達事例
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『創業初期破綻理由(経産省調査結果)』
…萌芽期(ほうがき)~成長初期、企業の失敗理由
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(少し古いデータですが)『経済産業省経済産業政策局新規産
業室は、平成19年度創業・起業支援事業において、ベンチャー
企業を対象に、失敗、トラブル、ヒヤリとした経験についての
インタビュー調査を実施し、調査結果を事例として取りまとめ
ました。当該調査をもとにベンチャー企業の経営危機データベ
ースを作成いたしました。調査結果の概要は以下のとおりです。』
(経産省ホームページより)
相当手間暇をかけて調査されたデータがあります。ご確認くだ
さい。
■萌芽期(ほうがき)~成長初期の失敗の原因について以下記
載します。
1.経営管理能力の欠如 16件
2.商品・マーケティング 戦略ミス 13件
3.営業力の弱さ 8件
4.資金繰りの悪化 5件
5.市場環境の悪化 5件
6.組織の機能不全 5件
7.研究開発・技術開発の遅れ 5件
8.コスト意識の低さ 高コスト体質 3件
9.社長の人的問題 2件
○総計 72
※詳細は以下を確認してください。
http://www.meti.go.jp/policy/newbusiness/kikidatabase/index.html
■併せて、創業時に陥りがちな楽観主義について整理いたしま
す。ご確認ください。
◆1.『計画通りに進む』との楽観主義!
○10期目の会社が立てた11期目の計画、概ね計画通りに進
捗するでしょう。
○3期目の会社が立てた4期目の計画、計画の見積もりには不
安が残ります。
○創業時に立案した1期目の計画、過度に保守的に見積もらな
い限り当たりません。
計画通りに事業は進まないのです。これが実態です。それでも
計画は目安として必要です。目安を立てて、ずれを確認しなが
ら事業を運営するために必要です。
◆2.『少ない費用で立ち上がる』との楽観主義!
計画通りに進捗しなかったとき、それを解決するのは時間です。
当初立てた仮説を修正しながら試行錯誤を繰り返します。事業
自体が的外れでなければ、時間を要しながらも着地します。
計画に対して余分に費やした時間を埋められるのは資金・お金
しかありません。資金不足で頓挫する、これは時間を稼ぐ資金
を確保できないとの意味です。
◆3.『資金が必要になればお金は借りられる』との楽観主義!
計画通りに進まずに、時間が必要、時間を確保するための資金
が必要になった折に、金融機関に駆け込んで、資金を求めよう
とします。これは原則間違えです。難解です。
計画が遅れた、時間を掛ければ軌道に乗る、この蓋然性の説明
は容易ではありません。金融機関は原則、足元の進捗・実績を
基準に、将来生み出すキャッシュフローを勘案して融資の可否
を判断します。
(金融機関が有するのは「日傘」であって「雨傘」ではありま
せん。)
◎どうすればよいか…計画をしっかり立案します。一方で、
その計画を鵜呑みにせずに計画が遅れることを想定して資金を
最大限調達し続けること、これが正解です。
◆4.『安くしても売れればやって行ける』との楽観主義!
「とにかく売れさえすれば何とかなる」、このように考える社
長様も少なくありません。「売れなければ何ともならない・始
まらない」は正解ですが、「とにかく売れさえすれば何とかな
る」は正しくありません。
一定額以上売れた時には一定以上の利益を捻出できる値決め・
価格設定は経営上極めて重要です。手間暇をしっかり掛けて、
よくよく考えて、シミュレーションをしっかり行って、腫物に
触るように慎重に決めてください。とにかく値決めに対しては
全身全霊を注いでください。
◎どうすればよいか…安売りは絶対にしない、価格を売るため
の道具に使わない、安売りでしか勝負できない事業なら、事業
自体を再考してください。
知って、学んで備えてください。創業に関する手続き・資金調
達・計画立案についても、当事務所にご相談ください。