失敗したら、総括して下さい。
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『失敗を繰り返す社長、その原因はいつも同じです。』
…他人の責任で自分が失敗することなど100%ありません。
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過去の失敗を経て、再起を図ろうとする社長様からの相談を時
折受けます。再起の末、成功を収められた社長様も少なくあり
ません。逆に、失敗を繰り返す社長様もおられます。
■成功するか?失敗を繰り返すか?の差は、過去を総括できて
いるかどうかで決まります。
◆「前回失敗した理由が自分以外にある」とおっしゃる社長様
は、失敗を繰り返します。運が悪かった、だまされた、景気が…
このような言い訳を繰り返す人は、ほぼ間違えなくこれからも
失敗します。
○運が悪かったは、「判断を間違えた」であり、「判断を間違
えるのは自分自身の判断基準が悪かった」からです。結局、ご
自身の能力不足です。
○だまされた、景気が…これも同じです。
運が悪かった、だまされた、景気が…すべての事象を自身の問
題として認識できない間は、何度でも同じ過ちを繰り返します。
◆再起した会社が経営危機に陥る理由は、前回失敗した理由と
同じです。
売上至上主義、無管理経営で、ただやみくもに売上の拡大に奔
走する社長が経営危機対策の相談に来所されました。直近期大
幅な増収でありながら、営業赤字に転落しています。
増収でありながら、利益率の大幅な低下、固定費の増大になっ
ています。そして、「売上をいくら伸ばしたら黒字になります
か?」とおっしゃいます。前回の失敗の理由をお聴きすると、
「主要取引先の理不尽な取引条件の変更と銀行の貸し渋り」と
総括されます。
○この社長は、「安売り症候群」と呼ばれる病に侵されていま
す。利益率より売上高、経営管理より我武者羅に売り歩く…こ
のような病です。前回の失敗も同じでした。今回も、同じ病が
原因で経営危機に直面しています。
■失敗の原因を確実に総括しておかないと、過ちを繰り返しま
す。ご自身の患っている経営者としての病を治してください。
○(当事務所)「今回の経営危機の原因は、売上至上主義と無
管理経営に端を発した収益の悪化です。この結果を招いたのは、
100%社長様、あなたの責任です。社長様は、『安売り症候群』
という経営(社長)の病を患っています。前回の失敗の原因も、
(事情をお聴きすると)今回の原因と同じです。取引先や銀行
貸し渋りが原因ではありません。この病を治療して治さないと、
再度破たんします。」と助言しました。
◎(相談者様)「よくわかりました。どうすればよいですか?」
○(当事務所)「まず、売上高・粗利益率・固定費の三つをバ
ランスよく構成する月次の経営計画を作ります。売上至上主義
を脱して、バランスの良い経営を目指します。その上で、進捗
を月次で管理します。当事務所(病院)がお手伝いいたします。
『安売り症候群』、利益率より売上高、経営管理より我武者羅
に売り歩く…この病の完治を目指しましょう。」
■失敗を経験することは、本来無駄ではありません。学んだ分
強くなることができるからです。
◆賢明な社長様は、前回の失敗の原因をしっかりと自覚して、
総括をしっかり済まされておられます。同じ轍を二度は踏まな
い、この決意で臨まれます。
◆一方、前回の失敗の責任を、自分以外の外部要因に転嫁され
ておられる社長様は、失敗の総括ができていないために、同じ
過ちを繰り返しがちです。
他人の責任で自分が失敗することなど100%ありません。
失敗したら、必ず総括して、次に生かしてください。(小さな
失敗でも)この総括を繰り返すことで、社長力が磨かれていく
はずです。
このような相談も承ります。まずは、ご相談ください。