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コラム

『創業時にしっかり考えていただきたいこと…』(その2)

2016年5月25日

テーマ:経営

コラムカテゴリ:ビジネス

創業したら、早めに以下の4つを実行してください。
1.モデルとする事業体を見つけてベンチマークする。
2.偉大な「師」を見つけて、考え方や生き方の指針とする。
3.身近な「師」を見つけて、時には叱咤激励を受ける。
4.志を同じにする「友」を見つけて励ましあう。

■モデル事業を見つけて研究を続けてください。

最終的にはオリジナルな経営体を構築したいでしょうが、スタ
ート時は模倣から始めることが現実的です。
「守・破・離」の「守」、真似ることから始めてください。
真似る対象となるモデル企業を探してください。
同業でなくても、真似るべきポイントを限定すれば、学ぶべき
点は多くありますが、最初は同業・類似業種が良いでしょう。

○コンシューマー向けの事業、例えば、飲食店や物販店、ネッ
 ト通販などでは、自らが顧客となってサービスを受けること
 ができます。利用者目線での研究も可能です。
○モデル企業が上場企業であれば、経営実態が公開されていま
 す。有価証券報告書を読み込めば、決算内容・収益構造まで
 すべて読み取れます。
○未上場企業でも、帝国データバンクなどで大まかな経営実態
 がわかることもあります。
○ホームページも、仮説を持って詳細に読み込めば、相当量の
 情報を得ることができます。
○SNSで社長のコメントを継続してみていくと、勉強になり
 ます。

■学べる経営者を見つけて「師」と仰いでください。

社長とは、その大小にかかわらず上司の存在しない、自分です
べてを決めて、その責任をすべて一人で背負うトップの立場で
す。誰も教えてくれない環境下でも、考え方や生き方を継続し
て学ぶためにも「師」が必要です。

○偉大な「師」を探しましょう。「松下幸之助先生」「稲盛和
 夫先生」「大前研一先生」「船井幸雄先生」等々、書籍を読
 み漁ってください。自分自身が一番受け入れやすい先生を探
 して、心の「師」と仰ぎましょう。このクラスの「師」は、
 書籍・CD・セミナー等々のコンテンツも豊富です。勝手に
 弟子になって勉強できます。
○身近な「師」を探しましょう。自社の事、自分の事、具体的
 に親身になって相談に乗ってくれる人、時には厳しく叱って
 くれる人…容易ではありませんが、求め続けましょう。

■志を同じくする「友」を見つけましょう。

競合関係にない同業・類似業種の同年代の「友」が理想的です。
志や考え方レベルが同程度でないとうまく行きません。仲の良
い遊び仲間とは違います。

○大きな「師」を仰ぐ勉強会
○大手のコンサルタント会社が主催する業種別勉強会
○筋の良い経営者交流会
○事業を営む学友
等々、求めておれば見つかります。

自社の経営に対するすべての最終責任は、社長が一人で背負う
ことになります。
「師」も「友」も「コンサルタントの先生」も…誰にも代わっ
てもらえません。
意見を求めることは出来ても判断を求めることは出来ません。
故に、社長は孤独です。
だからこそ、社長は孤立してはいけません。

孤立しないために、意図的に外部に対して、様々な心のバイパ
スを準備してください。そのために「師」と「友」は大切です。

◆モデル企業のベンチマーク、ITインフラを活用して最大限
 行ってください。
◆「師」と「友」作りに励んでください。

この記事を書いたプロ

石田雄二

会社設立と銀行融資のプロ

石田雄二(石田雄二税理士事務所)

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