財務の役割
行政の新年度となる春は、様々な中小企業向け施策が発表され
る時期です。補助金は返還不要な資金であるため、
銀行融資以上に関与先様のキャッシュフローを良くします。
「ものづくり補助金は年商規模が大きな企業しか取れない。」
というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、昨年より小
規模事業者型が設けられたこともあり、年商1億円未満の企業
様も多く獲得しています。以下に補助金獲得のポイントをまと
めます。
1.制度の主旨と合致しているか?
財源は税金です。各補助金には国策として伸ばしたい事業分野
やテーマがありますので、それに合致していることが絶対条件
です。
2.経済的な効果を生む事業か?
補助金を支給することで企業の業績が伸び、法人税や消費税等
の税収が増加することを期待しています。よって一定の経済効
果が見込まれる必要があります。
3.申請書は分かりやすくまとめられているか?
審査は書面のみで行われます。審査員が必ず自社の業界や事業
に明るいとは限りませんので、一見して事業のイメージが伝わ
るよう分かりやすく申請書を作成する必要があります。
狭き門ですので、安易に「補助金をもらうこと」を目的として
も上手く行きません。仮に採択を受けたとしても、その後の事
務の手間が非常に煩雑なため、本気でその事業に取り組まない
のであれば逆効果です。「本気で取り組みたい事業があるが資
金面で躊躇している。」場合はチャレンジする価値があります。
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