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コラム

小さなお店の値付けについて

2014年6月24日

テーマ:経営

コラムカテゴリ:ビジネス

下記のようにお店を分類できます。
1、繁盛貧乏店…これはよくあります。
2、閑散貧乏店…これもよくあります。
3、繁盛高収益店…これが目標です。
4、閑散高収益店…これはほとんどありません。

繁盛しているから儲かっているとは限りません。現に繁盛貧乏店は多数存在します。
経営者のある種の満足感は満たしてくれるでしょうが、商売としては問題(危険)です。
繁盛の程度が少し落ちると一挙に赤字転落します。繁盛しているのに利益が少ない状況は、
正常ではないと理解してください。(あまり繁盛していないから利益が少ない、これが正常です。)
繁盛貧乏店が生まれる理由は値付けのミスです。提供する商品・サービスの割りに価格が安すぎる
ということです。

もう少しだけ価格を上に取れて、少しだけ客数が減少するポイントが理想です。
繁盛度合いは少し落ちても、収益は向上するはずです。これが、繁盛高収益店です。

閑散貧乏店に陥る理由は二つ考えられます。

提供する商品・サービスの質が悪いか、値付けが間違えているかです。
まずは商品・サービスの抜本的な改善に取り組んでください。その後に、適正価格を探してください。
余程の高値をつけていない限りは、安易に値下げしないでください。

閑散高収益店は、高額商品(高級ブランド商品等)を販売する一部のお店等で存在します。
この種類のお店でも、低価格帯商品の強化により、客数増を図っています。

繁盛しなければ商売は始まりません。しかしながら、繁盛させることに意識を取られすぎて、
収益の確保を忘れてはいけません。世の中に、多くの繁盛貧乏店が存在することが残念です。
勇気を持って値付けを見直してください。

最低限必要な売上を確保できないお店は、商品・サービスに問題があります。
改善を図ってください。

この記事を書いたプロ

石田雄二

会社設立と銀行融資のプロ

石田雄二(石田雄二税理士事務所)

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