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横田泰行

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コラム

うさぎ年の年賀状に使う言葉「金烏玉兎」

2010年12月3日

コラムカテゴリ:くらし


毎年、年賀はがきの見本を作るんですが、その年の干支(えと)にちなんだ言葉をデザインに織り込んだり、篆刻(てんこく)と呼ぶ印(はんこ)にしたりして使っています。

来年は卯(う)。動物で言えば兎(うさぎ)です。

かわいい動物ですが、有名な伝説は月に棲んで餅をつくというもので、日本人なら皆さんご存じですよね。でも、この元になった伝説は中国らしく、しかも中国では餅ではなく、薬をついていることになっているそうです。兎の漢方薬ってわけです。ちょっと面白くないですか?

そこで「金烏玉兎」という言葉を紹介したいと思います。
金烏というのは、太陽に棲むという黄金色の三本足の烏(からす)を表し、玉兎は月に棲む白玉色の兎を表すというのです。
太陽に棲む烏と月に棲む兎、日と月、つまり日月(月日)を表す言葉なんだそうです。

さらに、烏が飛び、兎が走るように月日があっという間に過ぎ去ることをも意味するようになったと言います。

略して「烏兎」(うと)とも言います。怱怱をつけて「烏兎怱怱」(うとそうそう)という言葉もあります。やはり、月日があっという間に過ぎ去ることを言います。


「烏飛兎走」や「兎走烏飛」という言葉もあります。兎が走ることとカラスが飛ぶこと。ウサギの素早さから出た言葉でやっぱり、月日があわただしく過ぎ去ること。

兎のイメージって、月に住むっていうおとぎ話みたいな話と、ぴょんぴょんとはね回る素早い動きが代表的なイメージなんですね。

「二兎を追う者は一兎を得ず」や「ウサギとカメ」の童話もウサギの足の速さがイメージとしてあるからなんでしょうね。

もうひとつ、「始めは処女の如し、後には脱兎の如し」
これは中国の戦国時代の兵法書として有名な『孫子』から出た言葉です。始め、未婚の女性のようにおとなしくしていれば、相手は油断するので、後に、逃げる兎のように素早く攻め込めば敵は防ぐ事ができない。という意味で、やはり逃げ足の速い動物のたとえで使われています。

なあんて事を考えながら、今年も年賀状用に篆刻印を作って、年賀状デザインに使ってみました。

皆さんはもう来年の年賀状は用意されましたか。
まだ間に合いますので良かったら覗いてみてください。

http://www.yokota.co.jp/etc_item/nenga.html

そうそう、太陽に棲む黄金色の三本足の烏の伝説ですが、日本書紀では、神武天皇を導いた八咫烏(やたがらす)は、やはり三本足だったそうですね。サッカー日本代表のトレードマークに使われた八咫烏ですが、太陽に棲む金烏と同じなんでしょうか。

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