そばに居ること
会議や研修会のほとんどがオンラインで開催され、直接会って話をする機会が極端に減っています。コロナ感染から身を守るために必要とはわかっていますが、人と会って話す機会がなくなると、こころはなんだか元気がなくなってきますね。
直接会うのと、オンラインの画面を通じて会うのと、何が違うのか・・・ちょっと考えてみました。
直接会うときは、相手と会う時間を約束しなくてはいけません。そして約束の場所までお互いが移動する必要があります。お天気を気にしたり、お化粧をして服装を整えて、約束の場所に足を運んで、やっとその人と会えるのですね。どんな服装で行こうか、何を持って行こうか、帰りは何時ごろになるかな、どこか寄り道して帰ろうかなどなど、考えるかもしれません。また、相手の人が、何時頃家を出たかな、場所はわかるかな、待っていてくれるかな、など、相手のこともいろいろ思い巡らせます。
オンラインで会うときは、みなさんどうしていますか?通信状態はどうか、マイクとスピーカー、音量調節など機器の環境チェックがまず必要ですね。それから自分の写り具合や背景を整えたりもしますね。時間さえ合えば、遠く離れた人とも会えるというのは、時間とお金の効率が良く、たしかに便利です。
それでもやはり、いろいろなことを想像して準備したり、相手のことも思い巡らせて、いろいろな障害物を、からだごとくぐり抜けて、約束の場所で会う方が、会うことの価値や満足感が大きいような気がしてなりません。正確さや効率とは別のところで、こころははたらいているようです。